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2014 Fiscal Year Research-status Report

文化と自己認識-文化神経科学からのアプローチ

Research Project

Project/Area Number 26380855
Research InstitutionTokyo Woman's Christian University

Principal Investigator

唐澤 真弓  東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (60255940)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords文化比較 / 文化脳神経科学 / 自他関連情報 / 事象関連電位
Outline of Annual Research Achievements

本研究では自己認識の文化的バイアスを脳神経レベルと遺伝的基盤を明らかにすることを目的とする。H26年度は、脳波測定のための実験を確定し、また遺伝子データの収集を検討することとした。具体的には、被験者は文章で提示された状況で、自分(あるいは、他者)の自己評価がどの程度上がるか下がるかを判断する。文章にはターゲット単語が組み込まれており、この単語を操作することにより、状況がポジティブであるかネガティブであるかが変わるようにする。自己評価をする事態においては、アメリカ人はポジティブな自己関連情報を予測するため、ターゲットがネガティブの場合に、一方、日本人はネガティブな自己関連情報を予測するため、ターゲットがポジティブの場合に、それぞれ予期への不一致の指標であるN400の程度が強くなると予測する。
研究実施状況:
脳波測定課題については、10名でのパイロット調査を実施した上で、実験課題と脳波測定の信頼性を確認した。その上で日本人男女大学生19名に自他関連情報の判断課題(被験者内2条件)を実施した。その結果、2つの条件間の判断に混乱がみられたため、自己関連情報のみ(カウンターバランスを考慮した2条件)での実施が妥当であると判断し、日本人大学生男女26名に実施した。27年度初めにこのデータを分析し、仮説を検証できるかどうかを判断する予定である。
遺伝子データについては、日米で同じ手法での分析を計画し、マニュアルを整え、研究倫理の申請書類を準備した。H27年度6月に申請を行い、9月以降に実験と共に実施する予定である。
自尊心に関連する尺度については、Self-esteem, Social Anxiety,Interdependence-Independence, Depressionの4つの尺度の妥当性を確認し、バックトランスレーションを行って、確定した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

H26年度の達成目標である、脳波測定実験課題の確定および自尊心関連質問紙尺度の同定を行うことができた。予測した課題条件の調整が必要となり、データ収集が遅れたため、データ入力分析が年度内に終了しなかった。しかし、このことは本研究目的に大きな影響はないと考えている。遺伝子のマニュアル作成も進んでおり、ほぼ予定通りの進行状況といえる。

Strategy for Future Research Activity

次年度は、前年度に終了しなかった、データ入力、分析を行い、予定通り、遺伝子分析を踏まえた、脳波と遺伝子、質問紙の3つのレベルのデータを収集することとする。円安のため、遺伝子分析の支出が多くなることが予測されるが、遺伝子分析単位も新しい側面があることが、最新の資料から明らかになっており、その分析方法によって、この問題も解決できる予定である。また、次年度は日本心理学会、アメリカ社会心理学会で成果の発表を行う予定である。

Causes of Carryover

実験課題の調整が必要となり、実験が年度末まで実施された。そのため、データ入力までを完了することができなかった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

H27年度はじめに実験データの入力を開始する。これによって、研究協力者謝金を使用することとなる。年度初めからすぐに取りかかることによって、これ以上の遅れがでないようにする。

URL: 

Published: 2016-05-27  

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