2014 Fiscal Year Research-status Report
セルフスティグマ低減に対する日常臨床場面における認知行動療法の有用性の検討
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26380971
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Research Institution | Kobe Yamate University |
Principal Investigator |
下津 咲絵 神戸山手大学, 現代社会学部, 准教授 (90392448)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 認知行動療法 / セルフスティグマ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は研究1および研究2から構成されている。 研究1「抑うつに対する認知行動療法のセルフスティグマ低減への有用性の検討」については、平成26年度~平成27年度に介入エントリーを計画しており、複数の協力施設での介入を予定している。現在のところ、すでに一般的な認知行動療法を実施している医療機関の計画を得てデータの蓄積を開始している。また、そのうちの一部の結果については、学会シンポジウム等での発表を予定している。 研究2「セルフスティグマケアを加えた認知行動療法のセルフスティグマ、自尊感情、QOLへの効果の検討」については、平成26年度中に実施プログラム(一般的なCBT+セルフスティグマケアセッション)の検討を進めることが計画であった。本計画については、協力予定施設の医師およびスタッフとの協力を得てプログラム内容の策定が進んでいる。課題としては、平成27年度より本プログラムを用いての介入の開始を計画しているが、プログラムのパイロットスタディの実施が遅れており、プログラムの確定版については平成26年度中に決定することができていない。 また、研究1、研究2ともに複数施設で並行して介入を実施することで十分なデータ数を確保することを研究計画では予定しているが、現在のところ協力については2施設が確定しているものの、施設の規模が小さいために十分な対象者数(患者数)を得ることが難しいことが予想され、今後新たな研究協力機関を開拓していくことも一つの課題となっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究1、研究2ともに現在のところ研究協力機関を得て進めることができているが、小規模施設であるため、この先、十分な協力者(患者)数を確保することが難しいことが予想され、新たな研究協力機関の開拓が課題の一つである。また、研究2について、予定であったプログラムの作成は順調に進んだが、パイロットスタディの実施が遅れており、プログラムの確定版については平成26年度中に決定することができていない。
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Strategy for Future Research Activity |
現在協力をいただいている施設においては、その協力関係を維持し確実なデータ収集を継続していく。今後さらなるデータ数を確保するために、新たな研究協力施設を募りより大きな規模で研究を実施していくことが課題である。
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Causes of Carryover |
初年度に購入予定であった解析ソフトについて、新バージョンを購入するために次年度以降に繰り越したため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
新バージョンの解析ソフトの購入および、その解析に適切なデスクトップパソコンの購入を次年度に予定している。
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Research Products
(1 results)