2016 Fiscal Year Annual Research Report
Clinical-educational research on the development of highly qualified competencies of teachers by applying the concept of narrative learning
Project/Area Number |
26381003
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
庄井 良信 北海道教育大学, 大学院教育学研究科, 教授 (00206260)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ナラティブ・ラーニング / 教師教育 / フィンランド / リトアニア / ヴィゴツキー / 現職教師教育 / 臨床教育学 / 学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は,2年間に構築した第2次理論仮説にもとづいて,フィンランドやリトアニアとの国際的な共同研究を継続的に展開し,日本における実践参画型のフィールドワークを継続し,ナラティブ・ラーニング(NLG)の基礎理論を構築した. 最終的には,多くの現職教師教育の現場(教職大学院等)でも応用可能なNLGに関する典型モデルを臨床教育学の観点から構想し,大学院における高度専門職業人養成(教師教育)の臨床的なプログラムを開発し,その成果を学術論文等で公刊した.また,その成果は、2017年9月にカナダで開催されるISCAR等や、10月に開催される日本教育方法学会、日本臨床教育学等、内外の諸学会等で発表する. また今年度は,これらの活動に必要な資料蒐集(第3期)を行い,教員養成及び現職教師教育カリキュラムに関する内外の資料とその精査を継続した.また,NLGに関する内外の資料蒐集とその精査も継続し,本研究の最終成果となる基礎理論を構築した.そのために,フィンランドとリトアニアへの現地調査と研究協議を継続した. この過程で,ナラティブ・ラーニング(NLG)の教員養成及び現職教師教育カリキュラムにおける教育学的な意義に関する最終的な基礎理論を構築した.また,NLGに関する国際的な共同研究の環境を深化させ,インターネット回線を使った対話的研究交流等を継続的に推進する環境を構築することもできた.また,国内でも,NLGベースの実践参画型のフィールドワークを継続実施し,本課題の研究成果を,研究協力校や教師教育の現場にも還元することができた.
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