2017 Fiscal Year Annual Research Report
The Development of Primary Social Studies Lessons for Civic Pride through Interdisciplinary Cooperation with Schools and Regions
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26381214
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
伊藤 直之 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (20390453)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 尚人 熊本大学, 熊本創生推進機構, 准教授 (60311742)
戸田 順一郎 佐賀大学, 経済学部, 准教授 (80437805)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | シビックプライド / 小学校 / 社会科 / 地域学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,シビックプライドを育成する小学校社会科地域学習のあり方について,教科教育学・工学・経済学の各分野の研究者が学際的な議論を重ね,それぞれの所属機関の位置する地域において授業開発を試みた。最終年度に実施した研究の成果は以下の通りである。 研究代表者の伊藤は,徳島県内の小学校における,価値判断場面の設定や他の児童と吟味する活動を通して,徳島に対するふるさと意識の間接的な涵養をめざす授業実践に際して,教材開発や学習指導における助言を行った。この成果は,2018年3月に東京学芸大学で開催された日本地理学会春季学術大会において発表した。 研究分担者の田中と戸田は,昨年度までの熊本県内および佐賀県内の小学校や行政と連携したワークショップ型実践やフットパス実践などの意義と課題について地域社会に発信するために,2017年9月9日に熊本大学工学部百周年記念館において平成29年度熊本大学政創研政策フォーラム(私がみんなと育てる「ふるさと」:地域・学校・家庭が連携したシビックプライド教育)を開催し,その様子を報告書にまとめた。 4カ年(1年延長含む)にわたる本研究の成果として,より良いまちづくりの仕方やあり方については参会者が自ら「考えてみる」ことに意義があるのであり,企画側(教える側)があらかじめ望ましい答えを用意すべきではないこと,自分たちがより良いまちづくりに関与しているという「当事者意識」をくすぐること,一人で考えることも大事だが,さまざまな人々との交流を「きっかけ」にすることがさらに大事であること,などの理論面での合意のほか,留意すべきこととして,教育においてその成果を性急に求めないことが重要であることなどの反省点を得られたことを指摘できる。 今後の展望として,学校外の教育を研究対象とする社会教育学との連携可能性が広がったことを挙げることができる。さらなる発展的研究の枠組みとしたい。
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Research Products
(4 results)