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2015 Fiscal Year Research-status Report

メディア・シンフォニック教材を用いた社会系電子教材開発の基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 26381290
Research InstitutionDoshisha University

Principal Investigator

金子 邦秀  同志社大学, 社会学部, 教授 (90121590)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2018-03-31
Keywordsメディア・シンフォニック教材 / 電子教科書 / 韓国 / ハイパーテキスト / 0Sフリー / クリティカルな思考
Outline of Annual Research Achievements

1)4年間にわたる研究の2年目においては、過去の成果も活用し、改善改良を加え、課題として掲げたメディア・シンフォニック教材のプロトタイプを国際単元モデルとして作成し、その成果を、全国社会科教育学会の学会誌『社会科研究』に投稿した。結果、査読、修正して、同誌82号に掲載された。
2)上記に続く、本格的な、OSフリーなメディア・シンフォニック教材を作成すべく、あらたに、教材データベース(項目数3000以上)を作成し、それを活用することで、従来の電子教科書にはない、資料の比較や、資料批判の要素の入った、子どものクリティカルな思考も促す教材を目下開発中である。具体的には朝鮮半島について学ぶための教材と教師用指導書を作成しつつある。具体的には教材本体として、「韓国の文化」と「韓国の社会」についてハイパーテキスト部分はほぼできたので、それと有効な発問や、関連した文字、映像、音声などの資料とを連携させる部分がシームレスな教材となるようを目下設計し試行中である。
3)韓国については、済州島に調査に赴き、さまざまな資料を収集して、上記、教材にも反映させることができた。
4)さらに、その先にメディア・シンフォニック教材を作成しようとしている対象地域である台湾については、引き続き、韓国・北朝鮮同様資料収集に努めるとともに、台湾については現地に赴いて資料収集を行いたい。
5)過去の科研費も含め、継続して収集している米仏の教材や日本史に関わる教材のそれぞれを、上記と同様のメディア・シンフォニック教材作成を念頭に置いて、次年度も引き続き、収集し、検討を加えていきたい。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

1: Research has progressed more than it was originally planned.

Reason

上記全国社会科教育学会誌『社会科研究』82への投稿と査読結果をふまえた修正は、これまでの研究を振り返るよい機会となった。この種のテーマの論文はこれまで、この学会誌上に掲載されたことがなく、その意味で、この領域に知見を持っていない方へ、問題を提起したものとなった。さらに、目下、開発中の教材ソフトは、4つの国を概観する前のソフトとは異なり、内容面では、韓国を事例に他国理解を深めるソフトと教授資料作成をめざしメディア・シンフォニック教材の開発が進められている。そのために、教材の素材となるデータベースを開発し、ユーザーにそれを提供することで資料検索を可能とした。また、方法面では、テキストとテキスト、画像、音声などをリンクさせることで、できるだけ、教師や生徒にとっておもしろく、かつ、興味関心を持ってもらうような教材構成にした。

Strategy for Future Research Activity

研究3年目にあたる本年度は、過去2年間の研究を基礎に、具体的なメディア・シンフォニック教材ソフト「韓国の文化」さらに、「韓国の社会」の2シリーズを教材ソフトの形で開発することである。すくなくとも2つのうち1つは、口頭または原著論文としてその成果を発表し公表する。
さらに、[韓国の歴史」「韓国の政治経済外交」「北朝鮮」の3シリーズの構想づくりを進めたい。
また、「台湾」と「日本史(近世中心)」についても、教材開発のための素材を収集したい。特に、台湾については、現地で、映像や音声その他実物資料を収集し、著作権に触れない教材開発のモデルづくりを推進する。

Causes of Carryover

教材開発モデルを作成する対象事例地域について、著作権に抵触しない、現地の様々な資料を収集するため、海外の国/地域での調査・資料の収集と研究が必要であり、海外旅費相当分を次年度に持ち越すこととした。
また、開発用のパソコン自体の基本的なソフトも研究開始時より2段階アップしており、互換性等をおもんぱかると、アップデートが不可欠であり、その費用も必要である。

Expenditure Plan for Carryover Budget

上記目的のため、海外旅費及び関連資料の収集を行うことに使用する。関連資料は、日米仏及び、韓国/北朝鮮、そして台湾について、これまでのデータベースからみて、不足する領域や分野について考慮し、重点的に収集につとめ、その費用に充当する。
また、教材開発に使用している科研費購入のコンピュータのOSが古くなったので更新が必要であり、かつ基本的なソフトも新たなバージョンに改めることに使用する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2015

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] 社会科メディア・シンフォニック電子教科書の開発ー小学校高学年/中学校用国際単元ソフト『世界の国々』2015

    • Author(s)
      金子邦秀
    • Journal Title

      社会科研究

      Volume: 82 Pages: 1-12

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2017-01-06  

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