2016 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
26400403
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
松川 宏 青山学院大学, 理工学部, 教授 (20192750)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 岳人 青山学院大学, 理工学部, 助教 (10451874)
大槻 道夫 島根大学, 総合理工学研究科, 講師 (30456751)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 摩擦 / 階層性 / 真実接触点 / 粉体 / 超潤滑 / 地震 |
Outline of Annual Research Achievements |
1、弾性体の前駆滑りの解析的研究を実施しその特異な振る舞いを明らかにした。特に局所的には最大静摩擦力が無い系においても、巨視的には静摩擦力が自発的に生じることを明らかにした。 2、砂の摩擦,特に水分含有量依存性を実験補助員として科研費で雇用している実験補助員とともにその一部を明らかにした。一様に水分を含んだ砂と基盤間の摩擦は、乾燥した砂と基盤間の摩擦に比べ、減少する。しかし、最初に密に詰めた乾燥した砂に上から水分を補給した場合には、基盤との摩擦は乾燥した砂と変化が無かった。関連して水を含有した砂の密度は大きなヒステリシスを示すことを明らかにした。 3、計算機実験によりナノスケール接合の剪断破壊の機構、特に摩擦力がした仕事と表面エネルギーの変化の結晶軸の相対角度依存性を明らかしつつある。 4、階層性を取り込み、原子分子スケールからメゾスケール、マクロスケールに至る摩擦の法則を理論的に解明しつつある。 5,地震ではある種の臨界現象が見られるが、地震のモデルにもとづきその普遍性クラスを明らかにすることを試みた。 6, アクリルガラスの表面粗さを紙やすりで磨くことにより制御した系において、摩擦力の表面粗さ依存性を明らかにした。表面粗さはレーザー顕微鏡を用いて平均二乗変位を測定し、それを用いた。その結果、表面が滑らかな領域では摩擦係数は表面粗さの増加とともに減少すること、表面が粗い場合は逆に増加することを明らかにした。さらに後者では摩耗の効果が大きいことも示した。
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[Presentation] Hierarchy of Law of Friction2016
Author(s)
Hiroshi MATSUKAWA
Organizer
The 2016 Gordon Research Conference on Tribology
Place of Presentation
Bates College Lewiston, ME, USA
Year and Date
2016-06-25 – 2016-07-01
Int'l Joint Research
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