2015 Fiscal Year Research-status Report
光波マイクロホンの高感度化と大気圧プラズマの放電音の空間分布計測への応用
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26420395
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
中宮 俊幸 東海大学, 基盤工学部, 教授 (90155812)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 国際情報交換 / ポーランド / スェーデン / ブラジル / 高感度光波マイクロホン / 放電音 / プラズマジェット / 大気圧プラズマ |
Outline of Annual Research Achievements |
誘電体バリア放電やプラズマジェットの放電音の空間分布計測を行うために、新たに光波マイクロホン装置を開発した。シングルモードの光ファイバーを用いて、半導体レーザ光を4分岐し、それぞれのコリメートレンズから放電音場に射出する。放電音により位相変調を受けて生じた極微弱回折光を含んだレーザ光を、それぞれのレンズで受けて、検出器で電気信号に変換しオシロスコープに記録した。この方法で、放電音の空間分布(放電面の垂直方向の4ヶ所)のリアルタイム計測が可能となった。 さらに、光波マイクロホンの感度向上を図るために、ファブリペロー光共振器を用いた方式に加えて、リング型ファイバーレーザ共振器の可能性を探るための装置を作製し、実験準備を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
前述のように、放電音の空間分布計測を行うために、4チャンネルの光波マイクロホンを作製し、放電音のリアルタイム計測を行い、データを取得することができた。 さらに、光波マイクロホンの高感度化を実現するために、ファブリペロー光共振器に加えて、リング型ファイバーレーザ共振器の設計製作を行い、実験準備を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)光波マイクロホンの高感度化の可能性を調べるために、リング型ファイバーレーザ共振器を利用した外部共振器の有効性を調べる。
(2)2次元音場の強度分布の可視化の技術開発を進め、音源からの位相情報を考慮したCT(Computed Tomography)技術のソフトウェアの開発を行う。
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Causes of Carryover |
本年度は、光波マイクロホンの高感度化のための装置の作製を予定していたが、研究の進捗状況及び経費の有効利用について、極力配慮しながら研究を進めた結果、繰越額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
「今後の研究の推進方策」で述べた事項を進めるために、光ファイバーや光共振器などの光学部品、及び研究成果を国内外で公表するための出張旅費を予定している。
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