2017 Fiscal Year Annual Research Report
A Study on the transformation process of the architectural composition in Zentsuji-temple during the early modern period
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26420655
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| Research Institution | Kobe Design University |
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Principal Investigator |
山之内 誠 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (40330493)
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| Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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| Keywords | 近世寺院 / 大衆参詣 / 善通寺 / 開帳 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、主に総本山善通寺宝物館に保管されている近世資料の調査分析を通じて、善通寺における近世伽藍の形成過程を明らかにしていくことを目的としている。平成29年度の調査研究においては、主として前年度までの調査研究で得た知見の全体の整理・とりまとめを行い、本調査研究報告書の執筆と編集作業に取り組んだ。
平成27年度までの調査研究では、善通寺が近世寺院としての空間的性格を獲得していく過程を解明するため、御影堂を中心とする西院に大衆参詣のための空間が発生・発展していく様相について、主に建物の規模や配置といった日常的で固定的な空間の変遷に着目して検討した。これに加え、平成27年度以降の研究においては、主として江戸時代中・後期に善通寺で行われた居開帳などの際に臨時に設営された非日常の空間についての検討を行っており、日常・非日常の双方の検討により、大衆参詣の空間の成立過程と実態を総合的に考察した。そして平成29年度には、後者の居開帳時の研究成果を、「近世讃岐国善通寺の開帳と臨時の設営について」（『建築の歴史・様式・社会』中央公論美術出版、平成30年1月）として出版・発表した。
本研究は、平成24年に開始した予備調査段階から数えると6年間にわたり実施しているが、平成29年度はこれらすべての成果を報告書『讃岐国善通寺における伽藍構成の近世的変容過程に関する研究』（平成26-29年度、科学研究費補助金、基盤研究（C）、研究代表・山之内誠）としてとりまとめ、全国の大学・工業高等専門学校の建築史系研究室をはじめ、本研究と関わりのある資料館等、１２０か所余りの機関に送付・寄贈した。
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Research Products
(1 results)
