2014 Fiscal Year Research-status Report
傾斜地における翌朝の最低気温予測方法の検討と予測結果のインターネット配信
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26450343
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
三浦 健志 岡山大学, その他の研究科, 教授 (60127587)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 最低気温 / 予報 / インターネット / 凍霜害 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,岡山県新見市南東部に位置するカルスト台地上の果樹園地域を対象に,現地代表地点の気象観測データから翌朝の最低気温を予測し,インターネットを介して予報を付した気象データを配信するシステムを構築することを目的としている。 平成26年度の研究実施状況は以下の通りである。 1.現地での計測機器を充実させて観測を継続実施した。昨年度までは地区の代表地点と周辺数地点で気温測定を実施していたが,今年度の経費で,ネットを介して研究室へ測定データを転送する観測地点を増やし2地点とした。また放射冷却の強さを評価するため日射,反射日射,大気放射,地表放射を個別の測定できる4要素純放射計を導入するとともに,温湿度計を更新した。代表地点では,風向風速,降水量も合わせて測定している。また簡易温度計の設置地点も増やし観測体制を整えた。 2.翌朝の最低気温を予測する方法を検討した。放射冷却の強さを表す有効放射,その代替えとして夕刻の日射,さらには気温変化量実測値から翌朝の最低気温を予測する方法を,さらには時間経過とともに予測値を更新する方法を考案し,予測精度等の検討を行った。 3.現地の気象測定値を予測結果と併せて表示するホームページを試験公開するとともに,研究発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1.本経費により現地での計測機器を更新,充実させて観測体制を整えることができた。 2.翌朝の最低気温を予測する方法を種々検討できたこと。時間経過とともに予測値を更新する方法の見極めが付いたこと。 3.試験的ではあるが最低気温を予報するホームページを公開できたこと。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は平成26年度に引き続き 1.現地での観測を欠測が生じないように継続する。 2.予測方法の検討を行う。 3.HPの充実を図る。 を行いながら,圃場別の予測を目指して,地域内の他地点での予測方法を検討したい。
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Causes of Carryover |
年度内の出張予定が変更になり少額の残金が生じたが,強いて使い切らなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度経費と併せて使用する。 額が少額のため,当初計画を変更する必要はない。
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Remarks |
webページは試験公開中である。
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Research Products
(5 results)