2016 Fiscal Year Annual Research Report
Identification of new biomarkers about Langerhans cell histiocytosis using mass spectrometry
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26460451
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
村上 一郎 高知大学, 教育研究部医療学系連携医学部門, 教授 (80548701)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ランゲルハンス細胞組織球症 |
Outline of Annual Research Achievements |
ランゲルハンス細胞組織球症(以下LCH)患者血清を質量分析計によって解析し、急性炎症に関わるITIH4を新規バイオマーカー候補として論文報告した(Clin Proteomics. 2015 Jun 18;12(1):16. doi: 10.1186/s12014-015-9089-2.)。 我々は、平成23年度採択基盤研究(C)に於いて、LCH患者血清とコントロール血清、LCH亜型間等で有意差を示す血清ピークを得た。本応募課題研究では、質量分析計によって得られたそれらピーク即ち新規バイオマーカー候補蛋白の同定を進めるというものであり、ITIH4は20数種類の有意差を示すピークから更に絞った3蛋白の一つである。3蛋白中には解析(濃縮)途上で消失する性格を持つもの等含まれており、最終的にはITIH4が同定された。ITIH4は急性相蛋白質であり、インターロイキン6に反応して肝細胞で産生されるタンパクである。我々は、LCHは腫瘍性疾患の性格を背景に有する反応性疾患である可能性のあるデータを今まで得て来ている。LCH亜型と炎症に相関関係がある事は、我々だけでなく多くの研究者の指摘する所であり、今回のデータもそれに沿ったものと捉える事が出来る。 今後は、血液RNAに於いても新規バイオマーカーとなる発現領域の同定を通し、疾患原因解明、治療応用を目指す予定である(平成29年度採択基盤研究(C))。 また、現在これらのデータを組み合わせて、LCHのTriple-risk factor modelを提唱しつつあり、その点からも患原因解明、治療応用を目指す予定である。
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Remarks |
前任地である鳥取大学医学部分子病理学分野ホームページにて作成したwebページhttp://www.med.tottori-u.ac.jp/molepath/1934/1935/12319.html を参考に作成している。
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Research Products
(4 results)
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[Presentation] ECOLOGY OF MERKEL CELL POLYOMAVIRUS IN HEALTHY SKIN SHOWS A CLOSE AGREEMENT WITH INTERLEUKIN-1 LOOP MODEL IN LANGERHANS CELL HISTIOCYTOSIS2016
Author(s)
Ichiro Murakami, Junko Nakashima, Yumiko Hashida, Masanori Daibata, Michiko Matsushita, Takeshi Iwasaki, Satoshi Kuwamoto, Masako Kato, Keiko Nagata, Kazuhiko Hayashi, Takashi Oka, Tadashi Yoshino, Toshihiko Imamura, Akira Morimoto, Shinsaku Imashuku, Jean Gogusev, Francis Jaubert
Organizer
32nd Annual Meeting of the Histiocyte Society
Place of Presentation
Dublin, Ireland
Year and Date
2016-10-17 – 2016-10-19
Int'l Joint Research
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