2017 Fiscal Year Annual Research Report
RFID based quantitative measurement for the hospital management
Project/Area Number |
26460854
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
齋藤 勇一郎 群馬大学, 医学部附属病院, 准教授 (30344922)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | RFID / 滞在時間 / 診療予約 |
Outline of Annual Research Achievements |
患者の診察室や治療室における滞在時間や放射線技師の治療室における滞在時間についてRFIDシステムを用いて、測定することは治療スケジュール(予約)を立てるにあたり、重要な情報となる。 治療開始後、4か月後の前立腺がん患者の治療室滞在時間を計算した。患者は16回の治療を受けており、その治療室滞在時間は1回目38分+/-18分であった。治療室滞在時間は、6回目ごろより減少し、8回目以降は30分未満となった。治療開始後8か月が経過すると、1回から10回の治療室滞在時間に明らかな差はないものの、10回目以降は4-10分の治療室滞在時間の短縮が見られた。 患者が治療室に滞在した前後に、放射線技師が同じ治療室に滞在した時間を解析すると、やはり8か月から減少していた。放射線技師が患者の誘導や機械操作に慣れるまで6か月(途中約2か月のメインテナンスがあった)以上かかることが推測される。 診察室における患者の滞在時間(医師と患者が同時に在室した時間)は、1回目は1時間以上と長かった。これは、病状や治療の説明が行われたと考えられる。2回目以降は5-6分ほどであった。治療中における合併症の有無を確認するために、簡単に問診していたためと思われる。 RFIDシステムを用いることで、無意識のうちに滞在場所を特定して、その滞在時間を測定することができた。前立腺がん患者は、8回/2週間の治療を経験すると治療行為の手順に慣れ、治療室における滞在時間を10分以上短縮できる可能性がある。放射線技師は6か月(50名の患者)を経験すると機械操作や患者の案内に習熟し、スムーズな治療ができるようになると考えられた。
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Research Products
(2 results)