2017 Fiscal Year Annual Research Report
Exhaustive detection of hight pathogenic microorganism by MALDI-TOF MS
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26460896
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| Research Institution | National Research Institute of Police Science |
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Principal Investigator |
藤浪 良仁 科学警察研究所, 法科学第一部, 主任研究官 (30335632)
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| Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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| Keywords | MALDI / 炭疽菌 / 病原微生物 / 芽胞 / 発芽 / 不審物 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
米国炭疽菌郵送事件やオウム真理教団による炭疽菌の散布事件が過去に発生しており，炭疽菌芽胞のより迅速な検出法の導入が望まれている．申請者は散布試料として重要検出対象の一つである芽胞を分離培養せずにMALDI-TOF MSによる迅速検出が可能であることを既に報告している．しかし, 散布された芽胞が高度に精度管理されておらず，発芽が生じている可能性も想定されるので芽胞発芽におけるスペクトル変化を今回検討した．【実験方法】セレウス菌ATCC4342株の芽胞を普通ブイヨンに懸濁し37℃で培養し発芽を誘導した．経時的に培養液を回収し遠心分離後に菌体と培地を回収した．菌体を1％TFAに再懸濁しビーズ破砕し, その遠心上清を細菌抽出液とした. これらにHCCA溶液を混和し，MALDI-TOF MSで測定範囲m/z1000-10000で解析を行った．【結果と考察】芽胞の特異ピークとしてはm/z4705,4816が観察された．発芽誘導2h後にm/z1800-2200にピーク群が生じたが6h後には消失し, 同様に6h後にはm/z7779のピークが新たに発現していたが, これも12h後には消失した．さらに培養時間が12ｈを超えると出現すると思われるピークとしてm/z6693,6837が観察された．また発芽過程のどのステージでも最も普遍的に検出できるピークとしてm/z4334が検出された．いっぽう菌体のマススペクトルではなく, 培養液のマススペクトルは, 培地の特異ピークが2h後まで変化がなく6h後に消失し,12h後からm/z6296の新たな特異ピークが観察された．このように発芽過程の各段階で菌体と培地のマススペクトルが異なるため, 不審物として回収された芽胞のMALDI-TOF MSによる各発芽ステージの特異ピーク検出は, 芽胞の調整状態の推定に有用である．
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Research Products
(1 results)
