2014 Fiscal Year Research-status Report
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26461171
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
東本 有司 近畿大学, 医学部, 講師 (70316115)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本田 憲胤 公益財団法人田附興風会, その他部局等, 研究員 (10724156)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 気管支喘息 / 気道過敏性検査 / 脳皮質活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
目的】我々はCOPDにおける労作時呼吸困難が大脳前頭前野領域活動と関連していることを報告している(Respiration 2011;82:492)。最近の報告では喘息患者では健常人に比較して島皮質における呼吸困難感の感知が減弱しているとの報告がある(Am J Respir Crit Care Med 180; 232: 2009)。しかし、気管支喘息患者における呼吸困難と脳活動に関しては十分に検討されていない。そこで、気管支喘息患者と非気管支喘息患者における気道過敏性検査時の脳活動と呼吸困難との関係を検討することを計画した。 【方法】対象は外来にてメサコリンによる気道過敏性検査を実施した気管支喘息患者と非気管支喘息コントロール患者。脳活動の測定は、近赤外線分光法Near-infrared spectroscop (NIRS)にて計測した。NIRSは脳皮質の酸素化ヘモグロビン(oxy-Hb)と還元ヘモグロビン(deoxy-Hb)を経時的に計測できる。Oxy-Hb濃度が増加し、deoxy-Hb濃度が低下すると脳皮質が活性化していると考えられている。呼吸困難はBorg scaleにて記録する。 【途中経過】 現在解析できた対象者7名のうち3名で気道過敏性が陽性であったが、陰性の対象でも高濃度メサコリンで軽度の呼吸困難があった。呼吸困難に伴って左右の前頭前野領域の一部で有意な脳活動の増加がみられた
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
順調に症例が集積されている。しかし、コントロール患者の集積が困難である。
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Strategy for Future Research Activity |
気管支喘息患者のみではなく、COPD患者及び、コントロール患者の解析もおこなっていく。
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Causes of Carryover |
研究用備品(光トポグラフィの備品)の購入予定が本年度ではなく、次年度になったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究用備品(光トポグラフィの備品)を現在のものに追加購入し、さらに正確な脳活動の測定ができるようにする。
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Research Products
(4 results)