2014 Fiscal Year Research-status Report
神経細胞死制御標的-14-3-3蛋白/HMGB1/Beclin1-解析
Project/Area Number |
26461282
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
馬原 孝彦 東京医科大学, 医学部, 准教授 (70266477)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋元 治朗 東京医科大学, 医学部, 教授 (10212440)
羽生 春夫 東京医科大学, 医学部, 教授 (10228520)
清水 聰一郎 東京医科大学, 医学部, 講師 (10385031)
宮澤 啓介 東京医科大学, 医学部, 教授 (50209897)
橋本 孝朗 東京医科大学, 医学部, 講師 (60266517)
赫 寛雄 東京医科大学, 医学部, 講師 (70307338)
織田 順 東京医科大学, 医学部, 准教授 (60459500)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 14-3-3蛋白 / HMGB1 / Beclin-1 / 頸動脈プラ-ク |
Outline of Annual Research Achievements |
①血液中および髄液中の14-3-3蛋白各isoform濃度とHMGB1濃度をELISA法にて測定するための血液サンプル27例(アルツハイマー病例15例、パ-キンソン病例3例、レビ-小体型認知症例5例、脊髄小脳変性症1例、脳梗塞例3例)と髄液サンプル8例(アルツハイマー病例3例、パ-キンソン病例1例、レビ-小体型認知症例2例、脊髄小脳変性症1例、脳梗塞例1例)の採取を行い測定用に-80℃で冷凍保存した。正常ボランティア例の血液サンプルを用いHMGB1濃度測定のためのをELISA法の検量線作成を行った。 ②血管内治療にて回収した血栓の14-3-3蛋白各isoform/HMGB1/Beclin-1での免疫組織化学分析を行うことを計画していたが、回収血栓の組織固定が困難であったため、ろ紙等を用いての回収血栓組織固定手技を確立した。 ③内頸動脈内膜剥離術8例の組織を用い抗HMGB1抗体を一次抗体として免疫組織化学的検討を行い、その局在様式を明らかにし、蛍光2重染色にてマクロファ-ジの標識物質であるCD68との共局在を検討し、「頸動脈プラ-ク内のCD68陽性細胞では染色性には差があるが全細胞でHMGB1陽性」、「CD68はマクロファ-ジが大きくなるほど高発現となり、HMGB1は50-150μmのマクロファ-ジ(中間大)で最も発現」の結果をえたので現在投稿論文作成中。 ④脳卒中剖検例(脳梗塞例、出血性梗塞例、脳出血例、くも膜下出血例)を、HMGB1抗体を一次抗体として免疫組織化学的検討を行い、その局在様式を明らかにし、蛍光2重染色にてマクロファ-ジの標識物質であるCD68との共局在を検討し、日本脳卒中学会学術集会にて発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
血液中および髄液中の14-3-3蛋白各isoform濃度とHMGB1濃度をELISA法にて測定するための血液サンプルと髄液サンプル数が予定を下回っている。 組織サンプルでの研究達成度は予定を上回っている。
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Strategy for Future Research Activity |
血液中および髄液中の14-3-3蛋白各isoform濃度とHMGB1濃度をELISA法にて測定するための血液サンプルと髄液サンプル数が予定を下回っており、対応策として分担研究者のより積極的な対応を依頼する。 組織サンプルでの研究結果が予想を上回っているので、組織研究の比重を多くする予定。
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Causes of Carryover |
血液サンプルおよび髄液サンプルの収集が予定を下回り、測定のための人件費が使用されなかった。また測定のための物品購入費の使用が少なかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度に前年度分のサンプル収集をあわせて行い、測定を行う予定で、人件費および物品費の使用が必要となる。組織研究の比重を増やすため、標本作成費に割り当てる。
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Research Products
(3 results)