2015 Fiscal Year Research-status Report
超高齢者の血管内皮前駆細胞数,ω-3系脂肪酸および脳画像的特徴と認知機能との相関
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26461313
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
渡嘉敷 崇 琉球大学, 医学部附属病院, 講師 (10336365)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 地域在住高齢者 / 認知機能 / 食生活 / 野菜 / 脳萎縮 / 血管内皮前駆細胞 / 脂肪酸分画 / 血管危険因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は超高齢者の血管内皮前駆細胞数、ω-3系脂肪酸および脳画像的特徴と認知機能との総監を評価する目的として先行研究(基板研究C 平成23-25年度 課題番号 23591278)の対象者から得られてた各種検査から解析を進めた。 先行研究の対象者の追跡調査(縦断研究)を行うことで新たに認知機能と血管弾性および動脈硬化との関連を見いだした。その評価は初回参加時のbaPWV(brachio-ankle Pulse Wave Velocity) およびABI(Ankle Brachial Index)と4年後の追跡時の全般性認知機能評価のMMSEとの相関を解析した。その結果、調査開始時のABIが低いと追跡時のMMSEが低値であることが判明した。一方、baPWVでは調査開始時と追跡時のMMSEに有意な相関は見られなかった。 今回新たに血清BDNFと脳萎縮、認知機能との関連を検討した。BDNFと脳萎縮の一部には相関が見られたが認知機能との相関は認めなかった。各関心領域のVolume based analysisでは限界があると考えられるためVoxel-based morphologyを基盤とした解析を今後行っていく。 その結果を踏まえ追加すべき調査項目の妥当性を検討し、平成27年度は先行研究の対象者の研究参加への継続同意取得および新規参加者リクルートのため、各地区への参加呼びかけを行い参加者の登録を進めている。平成28年度に新規調査項目を追加した検診を行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
先行研究での解析を進め、新たな解析を行い、新規に調査を行うべき項目の検討を行うことに時間を要し調査の進捗が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
継続および新規参加者の検診を遂行していく。また、平成28年度は最終年であるため可能な検査項目については解析も進めていく。
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Causes of Carryover |
先行研究での解析を進め、今回新たに血清BDNFの測定を追加で行ったため、それらに時間を要し調査の遂行状況が遅れているため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究対象者を確定し、順次調査を進めていく。 3年間における研究計画の大きな変更はない。予算は消耗品に7割、人件費に2割、旅費に1割程度の分配を予定している。
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Research Products
(3 results)