2015 Fiscal Year Research-status Report
PPARgamma1特異的プロモータのみの欠失による小人症マウス発症因子探索
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26461367
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
井上 郁夫 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (60232526)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 貴成 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (20406474)
竹中 康浩 埼玉医科大学, 医学部, 研究員 (20586789) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | PPARgamma / 選択的スプライシングバリアント / ノックアウトマウス / 転写因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
PPARgammaは哺乳類においていくつかの選択的スプライシングバリアントが存在することが知られ、マウスとヒトでそれぞれ報告されていて、異なるプロモーターで、それらの発現が厳格に制御されている。マウスPPARgammaには、ヒトと同様に、今まてPPARgamma1およびPPARgamma2、以上2つのアイソフォーム(選択的スプライシングハリアント)が知られている。 PPARgamma1の発現はエクソンA1から転写され、多くの組織でユビキタスにみられ、脂肪細胞分化誘導に関わらないと言われている。一方、PPARgamma2はエクソンBから転写され、脂肪組織に特異的に発現しており主に脂肪細胞分化誘導に関わる、とされている。 我々は、以前から報告されたPPARgamma1と異なるフロモーターであるエクソンCから転写される、新規なスプライシングハリアントを発見し、これが、PPARgamma2と同様に脂肪細胞分化誘導に関わることを証明し、この部位の特異的なノックアウトマウスを構築したところ胎生致死であった。 一方、エクソンA1の特異的なノックアウトマウスを構築したところ、エクソンCのノックアウトマウスと異なり、胎生致死でなく、胎生15日までは正常に成長していることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
エクソンCの特異的なノックアウトマウスとエクソンA1の特異的なノックアウトマウスの胎生期における成長に違いが見られた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、エクソンCの特異的なノックアウトマウスとエクソンA1の特異的なノックアウトマウスの胎生期における成長の違いが、脂肪組織の形成の違いが原因なのか、明らかにする。加えて、エクソンCの脂肪組織特異的なノックアウトマウスとエクソンA1の脂肪組織特異的なノックアウトマウスも構築して、両者を比較検討する。
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Causes of Carryover |
脂肪組織特異的なノックアウトマウス構築のため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
脂肪組織特異的なノックアウトマウス構築を実施する。
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