2016 Fiscal Year Annual Research Report
Noninvasive Electrical Conductivity Imaging By Using Brain MRI
Project/Area Number |
26461817
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
Tha KhinKhin 北海道大学, 医学研究科, 特任講師 (20451445)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺坂 俊介 北海道大学, 医学研究科, 准教授 (10447055)
工藤 與亮 北海道大学, 大学病院, 准教授 (10374232)
山本 徹 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (80261361)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 導電率 / MRI / グリオマ / 非侵襲 / 脳腫瘍 |
Outline of Annual Research Achievements |
電流の流れやすさを示す指標である導電率は、体内臓器や組織系によって値が異なる。導電率を非侵襲的に測定できれば異なる組織の区別が可能となり、病的状態での組織系の予測診断の補助が期待できる。我々は予備実験にょり脳MRIから得られる位相情報を用いることで頭蓋内構造の導電率を非侵襲的に可視化できることがわかった。本研究は、脳MRIによる非侵襲的導電率イメージングを開発し、この方法による頭蓋内構造の導電率測定の正確性を明らかにすることを目的とした。 最終年度である平成28年度では、脳MRIによる導電率の正常値データベース作成を行ったとともに、脳腫瘍の治療後の導電率の変化を知るための画像収集を行った。また、脳MRIによる非侵襲的導電率測定法の正確性及び神経膠腫の導電率についで結果をまとめ、論文投稿を行った。現在European Radiology雑誌(5年Impact factor= 3.934)にMajor revisionを行っている段階である。 本研究で得られた経験及び研究成果をもとに、平成29年度より肺腫瘍における非侵襲的導電率測定法に調整する予定である。特に死亡率の最も高い肺癌の診断・評価に役に立つ指標になり得るかについて検討することを考えている。肺MRIは磁場の不均一性や呼吸・心拍等の影響を受けやすく極めて難しいとされているが、我々は近年開発されたウルトラショットエコータイム画像法と合わせることで実現可能と考えている。現在、実験開始できるための準備(自主臨床試験承認申請)を開始したところである。
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Research Products
(4 results)