2016 Fiscal Year Research-status Report
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26461962
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
西川 裕之 聖マリアンナ医科大学, 医学研究科, 研究技術員 (90387077)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 脱ユビキチン化 / 癌抑制遺伝子 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請した交付申請書、平成28年度計画に従って研究を行った。 二本鎖 DNA 損傷修復時における BAP1 と NPM1 の役割を検討。平成27年度に同定したBAP1、NPM1複合体に結合するタンパク質のクローニングを複数行い、培養細胞にて過剰発現時の影響をウエスタンブロティング法にて確認した。またBAP1、NPM1複合体の過剰発現系でも同定した結合タンパク質の安定性に影響があるか確認をした。結果、安定性に直接関わる結果は得られなかったが、翻訳後修飾に関わる結果が得られた。また、フローサイトメーターを用いた細胞周期に及ぼす効果を検討した。過剰発現系にてNPM1に結合できないBAP1変異体、NPM1を過剰発現させた後IR照射を行い細胞周期を観察したが細胞周期に変動は見られなかった。27年度に行った実験で直接DNA修復に関係するタンパク質は検出出来なかったがIR照射後の細胞感受性試験では細胞の増殖に大きな差があった。この事からBAP1,NPM1複合体はDNA修復に大きく関わるものと考えられる。 これら、新規結合タンパク質の翻訳後修飾にBAP1、NPM1が関与している事が示唆された為、翻訳後修飾が引き金となって結合タンパク質の機能を制御しDNA修復に関与しているものと考えられる。29年度はそこに着目し、同定した結合タンパク質とBAP1,NPM1がどのようにDNA修復に関与しているのかを検討したい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成28年度は前年度の結果からBAP1 と NPM1 の役割を検討する予定であったが、研究代表者の所属する研究施設にて産前産後休暇を取得される方がおり、交代要員の指導等で当初予定していたエフォートが確保できなくなってしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度で終了予定の本研究課題を補助事業期間延長申請を行い平成29年度まで行う事とした。 平成29年度は交付申請書の28年度計画に従って DNA 損傷修復時における BAP1 と NPM1 の役割を検討する。
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Causes of Carryover |
平成28年度は前年度の結果からBAP1 と NPM1 の役割を検討する予定であったが、研究代表者の所属する研究施設にて産前産後休暇を取得される方がおり、交代要員の指導等で当初予定していたエフォートが確保できなくなり、研究が出来なくなってしまった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当初計画の28年度計画に従って研究を進め、予定通りに予算を執行する予定である。
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