2016 Fiscal Year Annual Research Report
Regeneration using adipose-derived stem cells and fluorescent imaging evaluation for a defect after bone and soft tissue tumor surgery
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26462271
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
林 克洋 金沢大学, 附属病院, 助教 (80507054)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 脂肪由来幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
p53機能の低下を来たすと考えられるMDM2遺伝子(以下、MDM2)の増幅が異型脂肪腫様腫瘍(以下、ALT)に存在する。臨床的、病理形態学的にALTと診断した患者6人からALT組織を採取、培養し、正常脂肪との分化能の比較をin vitro で行った。脂肪分化能は正常脂肪由来MSCで、骨分化能はALT由来MSCで高い傾向があった。骨分化能がALT由来MSCで高かったことについて、MDM2特異的阻害薬Nutlin-3を骨分化誘導培地に加え、同様に骨分化能を比較したところ、Nutlin-3の濃度が増すにつれ、骨分化能は低下し、最終的に骨分化能の差異が消失した。このことから、骨分化能の差異がMDM2の増幅により生じていたことが示唆された。以上の内容をClinical Orthopedic and Related Researchに投稿し、採用された。 脂肪由来幹細胞(以下ADSCs)の臨床応用を目指して, in vivoでADSCsによる凍結処理骨再生能を検討した。ラットの大腿骨骨幹部を摘出し,摘出骨を液体窒素にて凍結処理し、再移植した。皮下脂肪から採取した脂肪組織からコラゲナーゼを用いてADSCsを抽出し、アスコルビン酸含有の培養にて幹細胞シートを作成した。これを再移植部に巻きつけることで骨再生促進の有無を確認した。処理後、2週,~12週で屠殺、移植骨を摘出し、CT撮影及び、組織学的評価(H-E染色)を行い、骨再生を評価した。画像評価ではシート群では,時間の経過とともに,処理骨とhost boneの境界部で連続性が見られた。組織評価ではシート群では,処理骨に向かうhost boneからの新生骨形成を認め,骨癒合の確認が得られた.総合的に骨再生の促進はみられる傾向があったが、モデルのためか、旺盛な再生まではみられない印象であり、移植方法の検討などが必要と考えられた。
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[Journal Article] Do Mesenchymal Stem Cells Derived From Atypical Lipomatous Tumors Have Greater Differentiation Potency Than Cells From Normal Adipose Tissues?2017
Author(s)
Inatani H, Yamamoto N, Hayashi K, Kimura H, Takeuchi A, Miwa S, Higuchi T, Abe K, Taniguchi Y, Yamada S, Asai K, Otsuka T, Tsuchiya H.
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Journal Title
Clin Orthop Relat Res
Volume: 印刷中
Pages: 印刷中
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research / Acknowledgement Compliant
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