2015 Fiscal Year Research-status Report
男性不妊症における新規原因遺伝子の同定に向けた2方向からのアプローチ
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26462461
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
佐藤 陽一 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部, 准教授 (10363160)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山内 あい子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部, 教授 (30122253)
井本 逸勢 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部, 教授 (30258610)
岩本 晃明 国際医療福祉大学, 大学病院, 教授 (60046117)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 男性不妊 / GWAS / 次世代シーケンサー |
Outline of Annual Research Achievements |
妊娠を望んでいる夫婦の1割が不妊症で悩んでおり、その原因の半分は男性側にあるといわれている。しかしながら、その病因、病態は未だ明らかにされていない。そこで本研究では、男性不妊症の原因遺伝子を同定するため、以下の2項目について検討を行った。 1.生殖能力が有ると確認された男性と一般集団の男性を対象とした精液パラメータ関連遺伝子の同定:既に集めた一般集団の男性800検体について、イルミナ社のHumanCore v1.0 DNA Analysis Kitを用いて、ゲノムワイド関連解析(GWAS)を行った。精子濃度、精液量、精子運動率、総精子数、総運動精子数との関連解析を行った結果、有意水準10-5以下を満たす複数のSNPを抽出した。このうち精子濃度、精子運動率と関連を示したSNPについて、他に集めた生殖能力が有ると確認された男性700検体を対象にreplication解析を行い、2集団の結果をメタ解析により統合した。その結果、精子運動率に影響を及ぼすSNPを同定した。 2.無精子症患者と家系を対象とした無精子症関連遺伝子の同定:無精子症原因遺伝子を同定するため、これまでに30例の無精子症患者の検体を採取し、さらに無精子症患者の家系2組について収集することができた。収集した無精子症患者の家系1組について、次世代シーケンサーを用いて全エクソン解析を行い、患者のみにみられる変異を検索した。その結果、複数の候補遺伝子を抽出することができた。また、無精子症患者2例についても全エクソン解析を行った。現在、無精子症患者に共通する変異を探索中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1.生殖能力が有ると確認された男性と一般集団の男性を対象とした精液パラメータ関連遺伝子の同定においては、計画通り、精子濃度、精液量、精子運動率、総精子数、総運動精子数とのGWASを行い、有意水準10-5以下を満たす複数のSNPを抽出することができた。さらに精子濃度、精子運動率に対してreplication解析を行い、精子運動率と関連するSNPを同定することができた。 2.無精子症患者と家系を対象とした無精子症関連遺伝子の同定においては、無精子症患者1家系と2例の無精子症患者を対象とした全エクソームシーケンスを行うことができた。また、家系解析では患者のみに存在する遺伝子を絞り込むことができた。検体収集については、さらに1家系を採取することができ、順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
1.生殖能力が有ると確認された男性と一般集団の男性を対象とした精液パラメータ関連遺伝子の同定については、現在までに、精子運動率と関連を示すSNPの同定に至っている。このSNPについては、今後、男性不妊症の検体を用いて関連を示すのか検討を行う。また、他の精液パラメータに対するreplication解析を行い、精液パラメータ関連遺伝子を同定する。 2.無精子症患者と家系を対象とした無精子症関連遺伝子の同定については、さらに1家系について全エクソームシーケンスを行い、患者のみにみられるゲノム上の変異を検索する。2家系と別に解析を行った無精子症患者2例から、無精子症患者のみに共通してみられるゲノム変異を検索し、無精子症原因遺伝子を同定する。
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Causes of Carryover |
全て購入済みであるが、納品が遅れたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
消耗品として使用する。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Y chromosome haplogroup D2a1 is significantly associated with high levels of luteinizing hormone in Japanese men.2015
Author(s)
Youichi Sato, Toshikatsu Shinka, Shiari Nozawa, Miki Yoshiike, Eitetsue Koh, Jiro Kanaya, Mikio Namiki, Kiyomi Matsumiya, Akira Tsujimura, Kiyoshi Komatsu, Naoki Itoh, Jiro Eguchi, Aiko Yamauchi, Teruaki Iwamoto, Yutaka Nakahori.
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Journal Title
Andrology
Volume: 3
Pages: 520-525
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Lack of replication of four candidate SNPs implicated in human male fertility traits: a large-scale population-based study.2015
Author(s)
Youichi Sato, Atsushi Tajima, Kouki Tsunematsu, Shiari Nozawa, Miki Yoshiike, Eitetsue Koh, Jiro Kanaya, Mikio Namiki, Kiyomi, Matsumiya, Akira Tsujimura, Kiyoshi Komatsu, Naoki Itoh, Jiro Eguchi, Issei Imoto, Aiko Yamauchi, Teruaki Iwamoto.
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Journal Title
Human Reproduction
Volume: 30
Pages: 1505-1509
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] An association study of four candidate loci for human male fertility traits with male infertility.2015
Author(s)
Youichi Sato, Atsushi Tajima, Kouki Tsunematsu, Shiari Nozawa, Miki Yoshiike, Eitetsue Koh, Jiro Kanaya, Mikio Namiki, Kiyomi, Matsumiya, Akira Tsujimura, Kiyoshi Komatsu, Naoki Itoh, Jiro Eguchi, Issei Imoto, Aiko Yamauchi, Teruaki Iwamoto.
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Journal Title
Human Reproduction
Volume: 30
Pages: 1510-1514
DOI
Peer Reviewed
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