2016 Fiscal Year Annual Research Report
The study for the mechanism of persistent postoperative pain in the brain
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26462726
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
中井 國博 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 准教授 (80362705)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保 盾貴 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (00362707)
中江 文 大阪大学, 免疫学フロンティア研究センター, 特任准教授(常勤) (60379170)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | MRI / 疼痛 / MRスペクトロスコピー |
Outline of Annual Research Achievements |
痛みの動物モデルのひとつである眼窩下神経絞扼モデルにおいてアドレナリン受容体α1a・α2a・α2c受容体が疼痛行動抑制効果に関与することを、16TH World Congress of Anaesthesiologist・16TH World Congress of Pain ・Neuroscience 2016で国際発表を行った。また、Anesthesia & Analgesiaに論文投稿を行った。抗うつ薬や抗精神病薬の作用が考えられるアセチルコリン受容体のニコチン受容体のα7・α4β2受容体に関して作動薬と拮抗薬を頸部くも膜下に投与して脳内での鎮痛効果の評価を行った。ニコチン受容体のα7・α4β2受容体については作動薬により脳内の受容体の活動を上げることで疼痛行動が抑制されることを確認した。作用機序につき検討を加えた上で国際学会での発表を予定している。眼窩下神経絞扼モデルを作成した上でその疼痛行動を評価し11.7テスラ高解像MRIを用いてMRI画像の撮像を行った。MRスペクトロスコピーによる眼窩下神経拘扼モデルの脳内評価では前帯状回において興奮性神経伝達物質であるグルタミン酸では差がないものの抑制伝達物質GABAが増加する傾向を見出した。また、塩化マンガンを撮像前に腹腔内投与してマンガン造影MRIを撮像した。マンガン造影MRIでは扁桃体において神経の活動性が上がっていることが確認できた。前帯状回・扁桃体ともに情動に関与する部位であり、術後遷延性疼痛は脳内の情動に関係する部位の変化による影響があることを痛みの動物モデルのMRI評価で確認することができた。脳内神経回路を考慮しながら脳内のイメージング解析進め国際学会での発表を検討している。
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Research Products
(5 results)