2017 Fiscal Year Annual Research Report
brain damage after heat stroke in mice
Project/Area Number |
26462769
|
Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
土肥 謙二 昭和大学, 医学部, 教授 (20301509)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大滝 博和 昭和大学, 医学部, 准教授 (20349062)
小川 武希 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (90119769) [Withdrawn]
宮本 和幸 昭和大学, 医学部, 助教 (80555087)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 熱中症 / 動物モデル / 酸化ストレス / 水素水 |
Outline of Annual Research Achievements |
【本検討の目的】検討では熱中症モデルにおけるneuroinflammationの病態のメカニズムを明らかにすること、さらに現在神経保護作用を有することで注目されている水素水の熱中症モデルにおける抗酸化ストレス効果、抗炎症効果を明らかにすることが目的であった。 【結果】本研究のベースとなる熱中症モデルにおける生理学的評価、血液学的評価、ミネラル補充の効果についての検討によってヒト熱中症と動物モデルの類似性については証明された。平成28年度は酸化ストレスの評価や水素水を用いた新規治療法の開発に向けた検討を行った。しかし、水素水の安定した供給方法など検討の余地があったことにより平成29年度まで研究を延長した。H29年度は脳内の酸化ストレスと水素水の効果については検討したが、現在のところ明確な結果が得られていない。 【今後の展望】熱中症モデルの重症度と神経損傷さらにはneuroinflammationとの関係性をより明らかにする必要があり、今後も継続的に同研究を進めていく予定である。一方で中等症の熱中症モデルについては作成方法は確立し、安定しており現在投稿準備中である。また、熱中症が腸管に与える影響は組織学的にも強かった。今年度以降はさらに重症熱中症モデルを作成してneuroinflammationと脳-腸管循環によるsystemic inflammationとの関係、さらには水素水の効果や抗炎症および抗酸化作用についても脳-腸管循環に着目して再検討を行っていく予定である。本研究は機能水によって熱中症の予防が可能かについての検討であり、地球温暖化あるいは高齢化に伴う熱中症患者の増大が予測される中、極めて重要な課題であり、今後も積極的に研究の継続を行っていく。
|
Research Products
(11 results)