2016 Fiscal Year Research-status Report
片頭痛の随伴症状としての自律神経障害に対する大脳皮質拡延性抑制の関与
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26463064
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
工藤 千穂 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (20533110)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丹羽 均 大阪大学, 歯学研究科, 教授 (30218250)
加藤 隆史 大阪大学, 歯学研究科, 教授 (50367520)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 片頭痛 / 自律神経症状 |
Outline of Annual Research Achievements |
片頭痛は激烈な頭痛発作を繰り返す疾患で、原因不明の歯痛や顔面痛を主訴として歯科を受診する場合も多い。随伴症状として、光過敏や音過敏、感覚症状や悪心嘔吐といった自律神経症状を呈することがよく知られている。片頭痛の発症メカニズムは未だ確立されていないが、三叉神経血管系および大脳皮質拡延性抑制(Cortical Spreading Depression, CSD)との関与が最も有力だといわれている。本研究では、片頭痛随伴症状の1つである自律神経症状(特に悪心嘔吐)に焦点をあて、CSD動物モデルを用いて、CSDによる自律神経中枢活性化のメカニズム、そして、そのメカニズムを介したCSDによる自律神経活動の変化を明らかにすることを目的とする。これにより、口腔顔面領域にも関係の深い片頭痛の病態の解明、新しい治療戦略へとつながっていくことが期待される。 ①CSD発生前後の心電図波形、動脈圧波形をパワースペクトル解析し、交感神経系、副交感神経系のそれぞれの活動変化を評価する。 ②三叉神経系刺激伝導系の一次中継核であるVc及びC1-2領域におけるc-fos発現を検討する。 ③自律神経症状の1つである悪心嘔吐に関係のある延髄最後野、孤束核、視床下部におけるc-fos発現を検討する。 ④Vc及びC1-2領域に発現するc-fosを指標として、CSDにより活性化される脊髄視床下部路を蛍光トレーサーを用いて免疫組織化学的手法により同定する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
今まで使用していた抗体が販売中止となったため、それに代わる新しい抗体を選定し、その抗体を用いた免疫染色の条件設定をしなければいけなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度は、蛍光トレーサー注入のシステムのセットアップを行い、Vc及びC1-2領域に発現するc-fosを指標として、CSDにより活性化される脊髄視床下部路を蛍光トレーサーを用いて免疫組織化学的手法により同定する予定である。
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Causes of Carryover |
実験の進捗状況が遅れているため、使用する動物数や薬品類、設備備品類が少なくなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
実験動物、物品購入に使用する予定である。
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