2017 Fiscal Year Annual Research Report
Examination of safety and the comfort of the care to provide in several nurses
Project/Area Number |
26463227
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
加悦 美恵 久留米大学, 医学部, 准教授 (80330869)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森本 紀巳子 久留米大学, 医学部, 教授 (80268953)
中山 麻由 久留米大学, 医学部, 助教 (30713218)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 看護技術 / 車椅子移乗 / 複数介助者 / 身体接触圧 / 心拍数 / 主観的反応 |
Outline of Annual Research Achievements |
安静臥床している療養者を、ベッドから車椅子へ看護者二人で移乗介助する方法として、前後支持法と左右支持法の2種類を実施し、最終年度は実験データのうち、移乗時の心拍数の変化を解析し、療養者ならびに二人の介助者(主介助者、副介助者とする)にとって、身体的負担の少ない方法について考察した。 結果、複数人で介助を受けた患者役の心拍数の変化において、左右支持法は、移乗直後に増加していたことから、患者にとっては前後支持法より身体的負担があると考えられた。しかし、移乗後1分程度で安静時の状態に戻っていたことから、それほど大きな負担を負わせる動作ではないと考える。看護者は、主介助者、副介助者ともに、患者を移乗中に心拍数の増加が認められたが、前後支持法と左右支持法は同程度の負荷であった。以上より、これら2種類の方法は、患者の心機能に応じて使用可能な介助方法であると結論付けた。 これらの結果を受け、日本看護研究学会第44回学術集会(2017年8月18‐19日 於熊本市)で、「複数介助者で実施する車椅子移乗方法の検討-第二報」として演題発表する。 また、これまでの実験結果を踏まえて、看護技術の啓蒙として、「第1回看護技術実践の会」を企画・運営・実施した。日時は、平成30年3月10日(土)10:00~12:30、場所は、研究者が所属する大学の看護実習室で開催した。対象は、地域の現役看護師、看護学生18名であった。内容は、車椅子移乗を一人で介助する方法、二人で介助する方法についてボディメカニクスを活用した方法のほか、輸送車の患者体験も行った。参加者どうしで、より楽に移乗する方法についてディスカッションしながら、現場の患者の状況に合わせた方法の検討も行い、有意義な会となった。
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