2015 Fiscal Year Research-status Report
前高齢期から高齢期を見通し、予防医療や行政施策を個別化するための予測モデルの作成
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26520105
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
川村 孝 京都大学, 保健管理センター, 教授 (10252230)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若井 建志 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50270989)
玉腰 暁子 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90236737)
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Project Period (FY) |
2014-07-18 – 2018-03-31
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Keywords | 地域コホート研究 / 予測モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究のベースラインとなる64歳時の参加者特性の10年間(1996~2005年)の変遷、また、64歳時点の要因と70歳までの死亡または要介護認定(複合アウトカム)との関連について、昨年度に引き続いて検討を行った。今年度は、両課題とも社会活動への参加や他者との交わりに力点を置いた。 1. 64歳時の参加者データの10年間の変遷 対象者は男性1550名、女性1526名であった。主な社会活動20項目および仕事について分析を行い、一方向性のトレンドがあると思われるものについて一次回帰を行って回帰直線の傾きの有意性を検討した。奉仕(ボランティア)活動に参加する者は、男性で1996年の12.1%から2005年の29.1%に、女性で1996年の19.4%から2005年の27.8%に増加した。そのほか、スポーツや運動、レクリェーション活動についても、男女ともに参加している者が有意に増加した。また、地域行事への参加は、女性において有意に増加した。これらの増加傾向は10年にわたって連続的であった。 2.70歳までの死亡もしくは要介護に関連する64歳時点の要因 64歳時に手段的生活動作(老研式活動能力指標の手段的自立)の低下のない(5点満点)者を対象として検討した。対象者は男性1184名、女性1383名、そのうち70歳までに死亡または要介護認定を受けた者は男性85名、女性77名であった。参加年、仕事、結婚、喫煙、糖尿病、脳血管疾患、うつ傾向で調整した結果、男性では、町内会や自治会活動に時々あるいはそれ以上参加している者のオッズ比は1.59、食事を一人で食べる物のオッズは2.44と増加していた。女性では、遠方の友人・友達・親戚を訪問、国内旅行、外国旅行、神社仏閣へのおまいりを時々あるいはそれ以上行う者は、リスクが1/2~2/3程度に低下していた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究対象となる最終年度分のデータの集約がやや遅れているため、一次データベースの構築が完成していない。そのため、本年度はこの部分を除いた仮データベースにおいて解析作業を行っている。本年度は予測モデルの重要な構成因子候補となる事項について、転帰との関連を調べた。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の方針に沿ってデータの収集、クリーニング、ならびに解析を進めていく。
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Causes of Carryover |
データベースの構築がやや遅れたため、それに必要な経費が次年度に繰り越された。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
データ処理用パソコンの購入。
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Research Products
(2 results)