2019 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of optimum resource allocation among irrigated paddy, rainfed lowland, and rainfed upland rice systems to realize stable rice supply
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26520304
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岡田 謙介 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (80391431)
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Project Period (FY) |
2014-07-18 – 2020-03-31
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Keywords | ネリカ / タンザニア / 作物モデル / APSIM / パラメータ決定 / モデル妥当性検証 |
Outline of Annual Research Achievements |
プロジェクト完了年度である平成30年度までで完了の予定であったが、経済系の連携研究者が平成28年度中に英国ブリストル大学への異動したために経済系の研究の展開が全体的により遅延した。そこで科研費延長期間を申請し、平成31年度に、同じ専攻内の経済系の助教の協力を得て、経済系の研究についての検討を行ってきた。しかしながら年度内に研究をまとめるに至らず、新規に綿密な議論を重ねた。その結果、作物モデルと経済モデルを統合し、環境要因と農家の選好をふまえ、収量・利潤のどちらも目的変数とできるモデルを構築するという新規研究計画を立案し、挑戦的研究「収量・利潤・生産リスクを統合した地域/農家に最適なコメ在来・新品種生産体系の導出」として科研費に応募した。 作物モデルについては既存のデータを用いてでさらにキャリブレーションの精度を上げることを試み、より精度の高い新規パラメータセットを設定することができた。またタンザニア国の全面積における空間的なモデル精度をこれまでより格段に引き上げることを目指した。そのために土壌情報として、250mメッシュの世界規模の土壌クリッド情報であるSoilGridsから深さ別の水分保持特性、有機態炭素含量、陽イオン交換容量等の情報を用い、また気象情報として、0.5度メッシュの世界データベースNasaPowerの日別気温、雨量を用い、それらからのデータ抽出に統計パッケージRの”Package APSIM”を用い、GISとして表現するために”Shiny”を用いる手法の開発を行った。
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Research Products
(1 results)