2014 Fiscal Year Research-status Report
ゲーム理論による開発動向の理解 ―風林火山タイプ別開発者の攻防―
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26540029
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
畑 秀明 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教 (00713041)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉田 春昭 京都産業大学, コンピュータ理工学部, 准教授 (30457139)
角田 雅照 近畿大学, 理工学部, 講師 (60457140)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 風林火山 / 開発者特性 / ゲーム理論 / 質問票 / ソフトウェアエコノミクス |
Outline of Annual Research Achievements |
ソフトウェア開発者の特性分析による開発者の行動原理・動向の理解と支援に向けて,平成26年度は,1.アンケート作成と分析,2.クローズドデータの分析,3.オープンデータの分析という3つのサブテーマに取り組んだ.サブテーマ1では,学生に対していくつかの項目に関する調査と分析を行った.開発者の特性を構成する要因の特徴を表す質問項目から質問紙による予備調査を行い,質問の妥当性を評価した.これによって妥当性のある質問項目を作成することができた.サブテーマ2では,大学院生向けのPBL授業を対象に,開発履歴から得られたメトリクスを開発者の風林火山分類に割り当てる手法を提案した.サブテーマ3では,オープンソースソフトウェア開発データを対象とした分析から,活動履歴による開発者分類を行うととともに,コミュニティの経験期間ごとの分布などを調査することでプロジェクトの特徴も分析した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
平成26年度は,1.アンケート作成と分析,2.クローズドデータの分析,3.オープンデータの分析という3つのサブテーマに取り組み,それぞれ,1.予備調査,2.行動履歴の分析,3.(1)個別プロジェクトの分析と(2)複数プロジェクトの分析,という各課題をおよそ完遂した.さらに,平成27年度の課題であるサブテーマ4.ゲーム理論による分析に対して,クローズドデータ分析およびオープンデータ分析からゲーム理論の適用という発展に取り組むことができた.4つのサブテーマへの成果はいずれも論文として発表している.以上のことから,当初の計画以上に進展していると言える.
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は,4.ゲーム理論による分析の他に,5.サブテーマ1から3からの知見の統合というサブテーマに取り組む.サブテーマ5に対しては,データの違いによる結果の違いや共通点などを明らかにすることを目指す.サブテーマ4は既に一部で取り組みを始めており,それらの研究を発展させる.
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Causes of Carryover |
予定していた国際会議の参加費,交通費を支出しなかったため使用額に差が生じた.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度は国際会議の参加費,交通費を支出する予定である.
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Research Products
(15 results)