2015 Fiscal Year Research-status Report
大規模分散可視化管理制御機構VaaSを中核としたデータサイエンス・プラットホーム
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26540053
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
下條 真司 大阪大学, サイバーメディアセンター, 教授 (00187478)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊達 進 大阪大学, サイバーメディセンター, 准教授 (20346175)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | タイルドディスプレイ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、複数の研究拠点の研究者らが地理的に分散する科学データ、計算処理された解析結果の意味を直感的に理解できるよう可視化・共有し、協調・連携して大規模なデータを扱う科学研究を容易に行えるデータサイエンス・プラットホーム(DS-Platform)を実現することを目的とする。本年度は、前年度実施した実験、実証実験に加えた、大幅な追加評価の結果に基づきつつ、前年度に実施した大規模分散可視化管理制御機構の設計に基づき、本モジュールの中核となる機能およびインタフェースの実装、実証実験による評価を行った。本計画に基づき、本年度は下記の2フェーズを実施した。 [Phase 4] クラウドインタフェースおよびDS-Platformの実装:本フェーズでは、前フェーズで実装したタイルドディスプレイ異常検知・復旧機能、ネットワークコネクション制御・管理機能を管理者、ユーザである研究者が容易に利用できるよう、クラウドインタフェースを実装し、複数拠点を接続して可視化データを共有可能なDS-Platformとして構築した。 [Phase 5] 実証実験と評価による成果とりまとめ:最終フェーズとなる本段階では、本フェーズまでに実装した大規模分散可視化管理制御モジュールを実際に国際的な広域環境下に適用し、実証実験を行うことで、実環境下における有用性を検証・評価した。これらの成果をとりまとめた国際会議論文の発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究では、平成27年度の研究開発として、[Phase 4] クラウドインタフェースおよびDS-Platformの実装、[Phase 5] 実証実験と評価による成果とりまとめの2フェーズから構成した。[Phase 4]は、前年度実施した[Phase 3]異常検知・復旧機能、ネットワークコネクション制御・管理機能の実装、で実装するタイルドディスプレイ異常検知・復旧機能、ネットワークコネクション制御・管理機能を管理者、ユーザである研究者が容易に利用できるよう、クラウドインタフェースを実装し、DS-Platformのプロトタイピングを完了済みである。[Phase 5]は、本フェーズまでに実装した大規模分散可視化管理制御モジュールを実際に国際的な広域環境下に適用し実証実験を行うことを目的として実施した。国内・国際的な環境下での実証実験は予定通り実施したが、本研究成果の改良を目的として前年度に実施した大幅な追加評価の結果の反映部分の検証が未解決となっている状況があり、論文発表等成果とりまとめがやや遅れている状況がある。
以上のように、当初予定より、よりよい研究成果を目的としたことが要因ではあるが、やや遅れていると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、本研究成果の改良を目的とした追加機能を中心に、広域環境下での本研究成果の追加実証実験・評価を行う。これにより、当初予定以上の研究成果を導出・創出することを目的とする。合わせて、国際会議発表、論文執筆等による成果発表に注力する。
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Causes of Carryover |
研究代表者、研究分担者の予定外の業務多過による多忙要因もあるが、昨年度末によりよい研究成果を追求すべく追加実験・評価を実施したが、その結果を反映させた追加機能の設計・実装に時間を要したため、評価実験環境の拡充がやや遅延したため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
よりよい研究成果導出のために、本研究成果の改良を目的とした追加機能を中心に、広域環境下での本研究成果の追加実証実験・評価を行うとともに、国際会議発表、論文執筆等による成果発表に注力する予定である。そのため、論文発表に伴う旅費、追加実証実験のための消耗品等により、現評価実験環境を拡充する。
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Research Products
(8 results)
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[Presentation] 大型可視化装置における可視化事業の事例について2015
Author(s)
東野秋二, 木戸善之, 安福健祐, 伊達進, 清川清, 下條真司, 竹村治雄
Organizer
大学ICT推進協議会2015年度年次大会 (AXIES2015)
Place of Presentation
愛知県労働センター・ウインクあいち(名古屋、日本)
Year and Date
2015-12-02 – 2015-12-04
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[Presentation] An Empirical Study of SDN-accelerated HPC Infrastructure for Scientific Research2015
Author(s)
Susumu Date, Hirotake Abe, Khureltulga Dashdavaa, Keichi Takahashi, Yoshuyuki Kido, Yasuhiro Watashiba, Pongsakorn U-Chupala, Kohei Ichikawa, Hiroaki Yamanaka, Eiji Kawai, Shinji Shimojo
Organizer
International Conference Research and Innovation (ICCCRI 2015)
Place of Presentation
Singapore
Year and Date
2015-10-26 – 2015-10-27
Int'l Joint Research
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