2014 Fiscal Year Research-status Report
自閉症スペクトラム障害をもつ青年および児童に対する日常生活スキル支援の研究
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26590145
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
米田 英嗣 京都大学, 白眉センター, 准教授 (50711595)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳥居 深雪 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (90449976)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 自閉スペクトラム症 / 介入研究 / 日常技能スキル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、実験参加者の意思決定において展開が変化する物語を用いて、自閉スペクトラム症 (ASD)をもつ成人および児童における日常生活スキルプログラムを開発し、心理学的、脳科学的な評価を行う。従来の支援プログラムは、心の理論や感情理解など、特定の領域のみを対象とした局所的なプログラムであったといえる。今回提案するプログラムは、日常会話や就職活動といった状況を物語によって仮想体験させる、日常生活スキル向上のための包括的なプログラムである。成人に対しては複雑な日常場面に対応する能力を育成し、自身の能力、適性と合致した就労の機会を得ることを支援することが目的である。児童に対しては、学校生活の適応度を向上させ、快適な学習環境の享受を支援することが目的である。 今年度は、本課題を遂行する上で不可欠な対人応答性尺度 (SRS-2)を翻訳し、プログラムを検討する上で、アメリカの研究室で介入研究についてディスカッションを行った。ASDの基礎メカニズムを検討する複数の研究成果を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は、本課題を遂行する上で不可欠な対人応答性尺度 (SRS-2)を翻訳し、プログラムを検討する上で、アメリカの研究室で介入研究についてディスカッションを行った。プログラムの予備調査の準備が整いつつあることから、おおむね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、プログラムの予備調査を行い、成果を検討することで、本調査に移行する。
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Causes of Carryover |
予備調査を実施する際の謝金を計上していたが、予備調査の前段階の調査に時間をかけたため、次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度に予備調査を実施することで、使用する計画を立てている。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] Autistic empathy toward autistic others.2015
Author(s)
Komeda, H*., Kosaka, H*., Saito, D.N., Mano, Y., Fujii, T., Yanaka, H.T., Munesue, T., Ishitobi, M., Sato M, & Okazawa H. (2015)
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Journal Title
Social Cognitive and Affective Neuroscience
Volume: 10
Pages: 145-152
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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