2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Digital Fabrication Teaching Materials, Utilizing 3D Printers, etc.
Project/Area Number |
26590227
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
佐藤 昌彦 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (00281858)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杵淵 信 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (30261366)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ものづくり / 責任 |
Outline of Annual Research Achievements |
【最終年度に実施した研究の成果】 ■具体的内容…本研究の目的は、次世代ものづくり教育の在り方を提起するとともに、デジタル・ファブリケーション教材を開発することにある。研究実施計画に基づく最終年度では、「次世代ものづくり教育研究―日本人は責任の問題をどう解決するのか―」(博士論文/兵庫教育大学)という題目で次世代ものづくり教育の在り方を検討しその結果を公表した。教材の開発については、前述の論文で提起した考え方を踏まえて、3Dモデリングソフト「Sculptris」を活用した教材を検討した。■意義…次世代ものづくり教育の指針、規範、創造モデルを提起することができた。■重要性…ものづくりの原点(手づくり)から先端(IoT、ビックデータ、人工知能)まで、言い換えれば、ものづくり全体の根底に人間の責任を位置づけるための基本となる考え方を提起した。 【研究機関全体を通じて実施した研究の成果】 ■次世代ものづくり教育の指針、規範、創造モデルの提起(1)指針…創造面や技術面とともに「責任」という倫理面をも一層重視するために、ものづくりの根底に「責任」を位置付けた。(2)規範…アイヌの人々の伝統的なものづくりを取り上げた。人間は自然の一部であり、自然に支えられてこそ人間は生きることができるという考え方がアイヌの人々の伝統的なものづくりの背景にある。(3)創造モデル…価値観の形成を基軸として、「発想から形へ&形から発想へ」という双方向共存の考え方を示した。■国際交流の推進…国際美術教育研究大会2016(中国:華東師範大学)で上記の博士論文の内容の一部を発表した。■科学技術と造形芸術の連動…ものづくり全体を踏まえた研究は、科学技術と造形芸術の連動に関わる研究交流へ発展した(沖縄科学技術大学院大学との交流)。
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Research Products
(5 results)