2014 Fiscal Year Research-status Report
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26630103
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中村 健二 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70323061)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 磁気ギアードMG / ハイブリッド電気自動車 |
Outline of Annual Research Achievements |
H26年度においては,まず始めに磁気ギアードモータに適した構成を明らかにするために,アキシャルギャップ型の永久磁石モータと磁気ギアを組み合わせた構成と,ラジアルギャップ型の永久磁石モータと磁気ギアを組み合わせた構成について,有限要素法による磁場解析を用いて,両モータの特性比較を行った。その結果,ラジアルギャップ型の方がアキシャルギャップ型よりも約30%大きなトルクが得られることが明らかになった。これはアキシャルギャップ型の場合,モータとギアが軸方向に並べて配置する必要があるため,互いの占有スペースを取り合う形になるのに対して,ラジアルギャップ型の場合は,モータ回転子の内側にある未使用スペース(デットスペース)にギアを入れ込むことができ,空間利用率が向上したためである。 次いで,ラジアルギャップ型に考察対象を絞り,試作に向けた解析・設計を行った。磁気ギアードモータは,一般的なモータよりも構成要素が多いため,設計パラメータが多い。そこで,有限要素法を用いて,固定子鉄心,磁石ロータ,ポールピースの形状・寸法を種々変化させた時のトルクについて比較検討を行うことで,最適な形状・寸法の探索を行った。その結果,目標トルクを上回り,かつ効率も最大で80%以上が期待できる磁気ギアードモータを設計することができた。設計した磁気ギアードモータは,業者に試作を依頼し,無事に納品されたことから,来年度は実機を用いて実証実験を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定通り,磁気ギアードモータの最適構成に関する基礎検討,並びに磁気ギアードモータの最適設計が終わり,実機の試作も完了したことから,順調に進展していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
当初予定通り,今後は試作した実機を用いて実証実験を行う予定である。
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Causes of Carryover |
次年度使用額は,今年度の研究を効率的に推進したことに伴い発生した未使用額である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度請求額と合わせ、平成27年度の研究遂行に使用する予定である。
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Research Products
(2 results)