2015 Fiscal Year Annual Research Report
筋幹細胞の活性化機構の新展開:肝細胞増殖因子HGFのニトロ化による抑制的制御
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26660218
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
辰巳 隆一 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (40250493)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水野谷 航 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (20404056)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 筋幹細胞 / 衛星細胞 / 骨格筋 / 肝細胞増殖因子(HGF) / ニトロ化 / 活性化抑制 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度明らかにした「衛星細胞活性化因子HGFのニトロ化」をさらに追究するため、ニトロ化HGFの生理活性を調べた。成熟ラットの骨格筋から単離した衛星細胞の初代培養系にニトロ化HGFを終濃度2.5 ng/mlで添加し24時間後の活性化率をBrdUパルス標識法によりアッセイした。陽性コントロールとしてリコンビナントHGF(ニトロ化処理なし)を同様に添加した場合には正常に衛星細胞は活性化されたのに対し、ニトロ化HGFには有意な活性化活性は認められなかった。このことはHGFがニトロ化されるとその生理活性を失うことを意味している。従って、これまでに明らかにしてきた「物理刺激をトリガーとしたHGFによる衛星細胞の活性化機構」に「HGFのニトロ化」という抑制的経路を加えることが出来る成果と期待された。IN VIVOでの知見も必要であるが、細胞増殖因子の分解による活性消失の他に「ニトロ化」という新しい制御モードもあることを提起することも期待された。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Transmembrane proteoglycans syndecan-2, 4, receptor candidates for the impact of HGF and FGF2 on semaphorin 3A expression in early-differentiated myoblasts2015
Author(s)
Mai-Khoi Q. Do, Naomi Shimizu, Takahiro Suzuki, Hideaki Ohtsubo, Wataru Mizunoya, Mako Nakamura, Shoko Sawano, Mitsuhiro Furuse, Yoshihide Ikeuchi, Judy E. Anderson, Ryuichi Tatsumi
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Journal Title
Physiological Reports
Volume: 3
Pages: e12553
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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