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2016 Fiscal Year Annual Research Report

Elucidation of mutation mechanism of norovirus using persistent infection culture system

Research Project

Project/Area Number 26660231
Research InstitutionNational Institute of Infectious Diseases

Principal Investigator

花木 賢一  国立感染症研究所, 動物管理室, 室長 (40376421)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 滝本 一広  国立感染症研究所, 動物管理室, 主任研究官 (70280766)
Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywordsノロウイルス / 持続感染 / 細胞培養
Outline of Annual Research Achievements

我々が樹立したマウスノロウイルス(MNV)持続感染細胞は、MNVの急性感染に比べて生体における慢性感染に近いモデルと考えられる。そこで、MNVがRAW264.7細胞に持続感染する機序の解明を目的として性状解析を行った。
MNV-S7持続感染細胞の培養上清中ウイルスRNAの総量は指数関数的に増加しており、生細胞数よりも死細胞数と高い相関関係を示した。ただし、培養上清中ウイルスRNA量から推定される感染価は実測に比べて9-100倍高い値であり、不完全干渉(DI)粒子の存在が示唆された。
抗MNV血清を用いた間接蛍光抗体法ではウイルス抗原が細胞質で顆粒状に分布していた。そこで、各種細胞質内小胞マーカーとの局在を共焦点レーザー顕微鏡で解析すると、Rab7の分布と一致した。透過電子顕微鏡観察では細胞質内小胞にウイルス粒子を貯蔵する以外は形態が正常な細胞が大多数を占めたが、細胞質で多数のウイルス粒子を認めるアポトーシスを起こした細胞も少数認めた。
持続感染細胞が産生するMNV-S7にプラック変異株が存在するか確認するため、初感染と継代数が25、50、130の培養上清を被験材料としてプラックアッセイを行った。しかし、プラック径が明瞭に異なるものは見出されなかった。
MNV持続感染細胞はRAW264.7細胞にMNVを感染させ、生存した細胞を継代して樹立した。そのため、細胞のウイルス感染抵抗性が重要な鍵と考えられる。そして、MNVに感染抵抗性を示すRAW264.7細胞は、死細胞から放出された多数のDI粒子を含むMNVをエンドサイトーシスにより取り込んでRab7陽性後期エンドソームに貯蔵する。細胞の多くはMNVが増殖することなく壊死するが、一部の細胞はMNVが増殖してアポトーシスを引き起こし、新たなウイルスの供給源となる。このサイクルにより培養細胞におけるMNVの持続感染が成立すると推察される。

Research Products

(1 results)

All 2016

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] RAW264.7細胞におけるマウスノロウイルス持続感染の機序2016

    • Author(s)
      花木賢一、滝本一広、石山絵里、網康至、石田欣二
    • Organizer
      第64回日本ウイルス学会学術集会
    • Place of Presentation
      札幌コンベンションセンター(札幌市)
    • Year and Date
      2016-10-23 – 2016-10-25

URL: 

Published: 2018-01-16  

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