2015 Fiscal Year Research-status Report
TBLと双方向型教育のハイブリッド型active learningの試み
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26670259
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
今西 宏安 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (60340957)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成瀬 均 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (00208092)
高橋 敬子 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (50309449)
鈴木 敬一郎 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (70221322)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | TBL / チーム基盤型学習 / moodle / タブレット端末 / 症候学 / e-ラーニング / リソースパーソン / 人的負担 |
Outline of Annual Research Achievements |
本学では症候学の授業をmoodleとタブレット端末を利用したTBL形式で行っている,その運営に関して人的,経済的な負担を検討した. 平成27年度は本学の3年生109人,4年生126人にそれぞれ8症候の授業(計16症候/16ユニット)を実施した. この運営に関して人的および経済的負担を調査した. それぞれのユニットはリソースパーソンとして各科から臨床医1人,e-ラーニングに関する機器を扱う事務スタッフ1人,一般事務を行う事務スタッフ1人, 統括管理を行う医学教育センター教員1人の計4人が最低限必要であった.16人のリソースパーソンが準備に要した時間の中央値は10時間であり,オンライン学習に適した症例問題作成を意識した場合は準備に多く時間がかかる傾向があった,また授業中はオンライン上でスクラッチカード形式の回答や文章での回答をすばやく確認する事が負担に感じるとの意見があった. 機器を扱う事務スタッフはmoodleへの資料・問題のとりこみや,システム・機器管理のサポートを行い,年間の仕事時間の約20%を要した.一般事務を行うスタッフとセンター教員はそれぞれ年間の仕事時間の約40%を要した.moodleはすでに本学に導入されており,症候学TBLはそのコースの一つとして管理されているが,moodleの利用および情報管理の必要性については適時,学生とリソースパーソンに説明を行った.物品に関しては,IRATは紙媒体で行い,GRATと症例検討はタブレット端末を6人に2台を配布した.学生からはタブレット端末は6人に1台で良いという意見と,全員に配布してほしいという意見があった. 症候学TBLにおいて, moodleとタブレット端末を効果的に用いるためにはリソースパーソンにもオンライン学習に対する理解を求めることになる.またシステム・機器管理に関して事務スタッフの協力も必要であった
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
moodleとタブレット端末を利用した双方向型授業を取り入れたTBL形式の授業の導入後、ほぼ大きなトラブルなしに平成27年度も運営ができた. 平成26年度において機器及びシステムの管理、教材の作成などに人的な負担が大きいと感じていたので、運営が安定してきた平成27年度においてもリソースパーソンとして臨床医16人,e-ラーニングに関する機器を扱う事務スタッフ2人,一般事務を行う事務スタッフ1人, 統括管理を行う医学教育センター教員4人からアンケートまたは聞き取り調査を実施し,今後の運営に関して人的負担の量、質のデータが得ることができた.
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度も本学の症候学の授業において、moodleとタブレット端末を利用したTBL形式での運営を続ける.この形式におけるオンライン学習に適した教材に関して研究、作成をリソースパーソン、技術スタッフ等と協力し行う.学生やリソースパーソンへのアンケートも継続して行う.教育方法やその理論、moodleなどのオンライン教育システムに関しても研究を続行し,当研究の質の向上に努める.人的,経済的な負担のデータからみた運営や教材作成に関しての改善、改良について検討する.
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Causes of Carryover |
タブレット端末やモニターなど教育に関する機器の充実を予定していたが、購入に関して検討した結果、平成27年度は現状の機器をほぼ用いて研究を続けることとし,機材の購入を控えたためである.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
オンライン授業に使用する機材の充実,データ整理など研究のためのパーソナルコンピューター及び周辺機器などの購入を予定している. 本研究に必要な書籍の購入を予定している.
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Research Products
(1 results)