2015 Fiscal Year Research-status Report
子ども虐待予防のための保健師による母親の育児力評価スケールの開発
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26670999
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Research Institution | Tokushima Bunri University |
Principal Investigator |
古川 薫 徳島文理大学, 保健福祉学部, 講師 (10448334)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸田 佐智 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部, 教授 (60195229)
橋本 文子 徳島文理大学, 保健福祉学部, 教授 (80325290)
森脇 智秋 徳島文理大学, 保健福祉学部, 准教授 (90515628)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 子ども虐待予防 / 母親 / 育児力 |
Outline of Annual Research Achievements |
市町村保健師が、ハイリスクな母親を継続して支援するためにはその母親の育児力がどの程度であるか、どのように変化していっているかを適切にアセスメントする必要がある。そのための評価スケールを開発することを目的に本研究を進めている。平成27年度においては、「①保健師による母親の育児力を評価する視点を質的に分析し育児力の構成概念を明らかにすること、抽出されたカテゴリー、コードから質問項目の選定、プレテストを実施し本調査用質問紙を作成する。」としていた。 本年度の実績は以下の通りである。 ハイリスクな母親への継続支援を経験したことのある保健師が、母親の育児を評価している視点を抽出した。11人の保健師を対象に半構造的面接を実施し逐語録を作成、質的帰納的に分析した。その結果,90コード、13サブカテゴリーを抽出し、《命を守れる子育ての知識と行動》《子どもとの関係性》《子育ての基盤》《母親としての適応》《孤立しないための社会性》の5つのカテゴリーで捉えられる視点を抽出した。まず、子どもの命を守ることができる最低限の知識や育児行動は必要であり,子どもとのやりとり,基本的な日常生活や夫・家族の協力という子育ての基盤,孤立せず社会資源を上手く活用できる社会性があるかが重要な視点であった。保健師は,子ども虐待予防における支援過程においてこれらの視点を中心に母親の育児力を評価していると考えた。 本研究結果は、平成27年度四国公衆衛生研究発表会において一部発表した。また、小児保健研究会に論文投稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成27年度においては、保健師による母親の育児力を判断する視点を抽出し、抽出されたコードや先行研究の内容をもとに質問紙(案)を作り、プレテスト実施後本調査用質問紙の作成までを計画していた。しかし、現状では育児力の視点抽出、質問紙(案)までしか進行できておらず、やや遅れている状況にある。原因は計画どおり質的分析を進められなかったことにある。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度においては、質問紙(案)の作成。プレテスト後質問紙を再検討し、本調査の実施までを予定している。 質問紙作成しプレテスト、本調査にあたっての倫理審査を受ける予定である。
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Causes of Carryover |
研究実施にやや遅れが生じているため、質問紙作成のための物品費や調査のための郵送料、人件費に余剰が生じたと考えている。また、論文投稿のための必要経費にも余剰がある(投稿中であるがまた掲載が未確定なため、未払となっている)。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本調査における質問紙作成のための消耗品(印刷用品、封書、切手等)や謝礼品、データ入力、資料整理における人件費に当てる予定である。 また、研究をまとめるにあたって子子ども虐待予防に取り組んでいる施設を訪問・見学、有識者の意見を伺うことを計画している。 28年度が最終となるため、論文投稿、海外発表のための経費(共同研究者用)にも充当したいと考える。
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Research Products
(1 results)