2016 Fiscal Year Annual Research Report
Deveropment of a Rating Scale for Public Helth Nurses'Assessment of the Child-rearing Ability of Mothers to Prevent Child Abuse
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26670999
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Research Institution | Tokushima Bunri University |
Principal Investigator |
古川 薫 徳島文理大学, 保健福祉学部, 講師 (10448334)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸田 佐智 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学系), 教授 (60195229)
橋本 文子 徳島文理大学, 保健福祉学部, 教授 (80325290)
森脇 智秋 徳島文理大学, 保健福祉学部, 准教授 (90515628)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 子ども虐待予防 / 保健師 / ハイリスクな母親 / 育児力 / アセスメント |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、子ども虐待予防における育児力評価スケール開発を目指し、保健師が重要視する、ハイリスクな母親の育児力を評価するためのアセスメント項目の作成と選定、その信頼性、妥当性を検討することを目的とした研究を行った。 研究方法;全国の市区町村に所属し、母子保健、子育て支援事業に従事している行政保健師を対象に質問紙調査を実施した。質問紙には、保健師の基本属性の他、平成27年度実施した保健師を対象としたインタビューによる先行研究「子ども虐待予防におけるハイリスクな母親の育児力を評価する視点」を基に独自に作成した49項目を用いた。 結果;全国234市区町村より722名(回収率45.9%)の回答を得た。有効回答677(有効回答率93.8%)を分析対象とした。項目分析により、相関係数が0.7以上ある項目が3組あり、内容を検討し片方の3項目を削除した。I-T分析、G-P分析で削除する項目はなかった。46項目について最尤法による因子分析をおこなった。スクリープロットと固有値を基準として因子数を5に設定した。これらの因子に対し最尤法、プロマックス回転を行い、共通性が0.3未満の1項目、因子負荷量0.35未満の7項目を削除し38項目5因子の妥当性、信頼性を検討した。ハイリスクな母親の育児力を評価するための項目として、第1因子には「子どもに対する感情のあり様」第2因子「母親の育児に関わる人との関係性」、第3因子「子どもに応じた育児技能のあり様」第4因子「基本的日常生活のあり様」、第5因子「子どもを安全に育てるという認識」と命名した。クロンバックのα係数は全体で0.954、第1因子で0.907~第5因子で0.799で内的整合性があると判断できた。子ども虐待予防のために、保健師がハイリスクな母親の支援過程で活用することができる、育児力を評価するためのアセスメント項目を精錬することができたと考える。
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Research Products
(1 results)