2017 Fiscal Year Annual Research Report
Construction of distributed learning design creation support environment to support the teaching improvement by individuals and organizations
Project/Area Number |
26750086
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Research Institution | The Open University of Japan |
Principal Investigator |
辻 靖彦 放送大学, 教養学部, 准教授 (10392292)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 授業デザイン / eポートフォリオ |
Outline of Annual Research Achievements |
本科研では、既に開発した授業デザインを支援するポートフォリオシステムLOLAの技術仕様及びシステムの仕様を基に、次世代の活用方法を想定しプラットフォームを中心に技術調査を行い,その実現方法及び対面指導における実践について検討した.その結果、特に音楽における楽器の実技指導における授業デザインや対面指導を支援するためのシステムの開発と実践利用の検討を行った。課題としては、タブレット環境など別のプラットフォーム上における実装が挙げられる. 並行して本研究では, eポートフォリオやSNS,そしてLMS等のICTに着目し,2015年11月に大学ICT推進協議会(AXIES)で実施された全国の高等教育機関におけるICTの利活用に関する調査研究の回答結果の分析を行った.具体的には,ICTの導入により得られた効果の背後に隠れた4因子(大学のブランド力向上,教育方法改善,教育的効果,コスト削減)を探索的因子分析により抽出し明らかにすると共に,教育方法改善及び教育的な効果が見られた機関にはどのような特徴があるのかを調べた.その結果、特に小規模校においてはICT環境による効果が大きいことや、技術的・教育的な支援組織の存在が効果に影響を与える可能性が示唆された。今後,これらの4因子の尺度得点とその他の調査項目(例えばICT環境,推進組織の有無,アクションプランの記述,ICT活用教育の実施状況,技術的・教育的支援体制,大学規模など)間の因果関係を調べることで得られた効果がどのような要因で起こるのか明らかにできると考える.これらの結果はいずれも,本研究が提案するシステムにおける,eポートフォリオやLMSの主に機能面の設計に対して寄与できると考えられる.
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