2014 Fiscal Year Research-status Report
選手をだましてトレーニング効果が高まるか?:ほめる・だますの定量化
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26750295
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Research Institution | Mukogawa Women's University Junior College Division |
Principal Investigator |
新井 彩 武庫川女子大学短期大学部, 健康・スポーツ学科, 講師 (90611319)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 下肢スティフネス / Stretch-shortening cycle / 調節 / トレーニングシステム / 予測 / 誤差修正 |
Outline of Annual Research Achievements |
スプリンターやジャンパーにとって,高い下肢スティフネスを発揮できることは必須の能力であるため,この能力を効率的に伸ばすトレーニング方法の考案は極めて重要な課題である.さらにスポーツ場面では咄嗟にスティフネスの調節が求められる.本研究では,意図的に調整した教示を与えることで誤差修正の積極性が高まることを期待し検証することを目的とした. トレーニングで用いるリバウンドジャンプ時の下肢スティフネス<バネ特性>を感覚的にわかり易くフィードバックするためのデバイスの構築を目指した。床反力計で計測した力と接地中の身体重心の鉛直下向きの移動距離からスティフネスを算出し,被験者に視覚的な表示でフィードバックするシステムである.26年度はプログラムの構築およびその妥当性の検証を行った.概ねプログラムの構築ができたが妥当性やフィードバック調整については表示等の検討を重ねていく必要がある.より簡易なシステムにできる期待も獲得できている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成26年度の研究は概ね順調に進んではいるが,システム構築が複雑であったことから予定より期間を要したことの影響を受け,妥当性および難易度の検証が遅れている.27年度にはこの遅れを取り戻す予定である.
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Strategy for Future Research Activity |
構築したシステムを用い,意図的に調整されたフィードバックの有効性を検証する.異なるフィードバック条件(Direct,Soft, Hard)間で下肢スティフネスの調整能力の向上に差異が生じるのか,ターゲットからのバラツキを指標に検証する予定である.27年度は特異的なジャンプトレーニングを行っていないアスリートを対象とし,より効果的なフィードバックの範囲を定量化することを目指す.
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Causes of Carryover |
必要物品を購入した後にシステムを構築する予定で請求したが,各種センサは業者よりデモ機を借りることができ,それを用いて検証を行ってきた.より妥当性の高いシステムを構築するために,研究開始当初に必要物品を全て購入せず,一定以上のシステム構築mの方向性が確認できた後にセンサ類を一部購入した.しかしながら,まだ検討する必要のあるものについては,妥当性の検証が進んだ後に購入することが研究内容の充実には必要であると判断した.また,システムの構築に予定より期間を要したため,妥当性の検証が遅れ,多数の被験者への依頼を行わなかったため謝金として執行予定であった部分を使用しせず,次年度使用額が生じた.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
システムの構築を完了するためにデモ機を参考に残りの必要物品を購入する.また,遅れを取り戻すべく被験者への依頼数や分析依頼数が増えるため,謝金として執行する.
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