2014 Fiscal Year Research-status Report
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26750318
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Research Institution | National Agency for the Advancement of Sports and Health |
Principal Investigator |
中村 真理子 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ科学研究部, 研究員 (30343677)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 運動後低血圧 |
Outline of Annual Research Achievements |
運動性無月経は、少なくとも3カ月以上月経が発来しない状態と定義され、慢性的な低エストロゲン状態に曝されている。血管抵抗の調節因子はエストロゲンの影響を受けることから、運動性無月経か正常月経かで運動後低血圧応答が異なると考えられる。今年度は、無月経を含む月経異常アスリートと正常月経アスリートの運動後の低血圧応答の違いと血管拡張能の関連について検討することを目的とした。その結果、無月経を含む月経異常アスリートにおける運動後の血圧低下の程度は正常月経アスリートに比べ大きいことが示されたが、安静時の血管拡張能について群間差は認められず、また運動後の血圧低下応答との関連は認められなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予備実験や測定器機の整備に時間を要した。想定数の被験者を集めることができなかった。また低酸素環境下での測定条件の検討や整備が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、低酸素環境下での運動が運動性無月経アスリートと正常月経アスリートの運動後低血圧応答に与える影響について検討し、トレーニング環境が及ぼす影響を明らかにする予定である。
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Causes of Carryover |
被験者を想定数集めることができなかったこと、計画していた成果発表を遂行することができなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
追加実験の費用として利用するとともに、研究課題2の低酸素環境下で血圧低下応答の違いの実験費用として使用する。また、国内外の学会発表および論文成果発表のための費用として使用予定である。
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