• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2014 Fiscal Year Research-status Report

完全主義、情報源の種類、情報収集の仕方が育児情報環境評価と適応に与える影響

Research Project

Project/Area Number 26750352
Research InstitutionHokkai-Gakuen University

Principal Investigator

古谷 嘉一郎  北海学園大学, 経営学部, 講師 (80461309)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords育児 / 子育て / 育児情報収集 / 完全主義 / インターネット / 養育者
Outline of Annual Research Achievements

今年度はこれまでに収集していた調査データによる分析を行い、日本心理学会で発表を行った。この内容を参考にデータ収集のための項目整備を行った。また、定量的データを収集し、基礎的な分析を行った。加えて、育児中の情報収集源やそれにまつわるトラブル・悩み事について事例を集めた。
現状のところ予備的な分析によって以下の5点を見出しており、今後再分析を行う予定である。1.全般的な自己志向的完全主義、子育てに関わる完全主義との間では一定の相関関係が認められるものの、一部の因子間では相関が認められていない。そのため、一般的な自己志向的完全主義をパーソナリティ特性として捉えた場合、それが子育てにスピルオーバーする側面の存在が推定される。2.完全主義認知と子育て完全主義の関連については子ども志向的完全主義は認知変数と関連が認められていない。3.情報源としてインターネット利用、特にPC利用を中心とした情報収集のほうが、家族等からの情報収集よりも多いと知覚しており、インターネットが情報源として機能していることが明らかになった。4.その一方で、家族や専門的な施設からの情報を希求していることも明らかになった。これらを鑑みると、収集したい情報を集めるためにインターネットを利用するものの、そこから得られる情報が十分でない、もしくは信頼できないため、家族や専門家からの情報を希求しているものと考えられる。5.情報源がほしいものの、子育てに忙殺されるために手軽なICTを用いるという意見があった。しかし、インターネット上の情報は多様であるためにどれを信頼してよいかがわからず、不安になるという意見も認められた。
これらの結果は、子育てにおける完全主義の特徴の把握と子育て情報収集における現状での問題点を浮き彫りにしたものであるといえる。今後は完全主義の程度と情報収集の関連性を鑑みた分析を実施する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

予定されていた定量的調査については完了した。しかしながら、面接調査においては調査対象者の時間確保や子育て中による突発的な事態が生じることがあったため、予定していた基準に達さなかった。これらををうけ、自由記述によるデータ収集等を試みた。

Strategy for Future Research Activity

今年度は昨年度収集したデータの分析を行う。定性的データについては分類を実施し、整理を行う。また、自由記述データが膨大であるため、テキストマイニング等も併用するよていである。また、定量的調査データについても分析を行う。これらについては学会発表と論文等で公表予定である。さらに、パネル調査の第1波を行う予定である。

Causes of Carryover

面接調査における謝金が不要であったことと、調査業者への調査委託金が予定よりも安価であったことにより、追加調査を行う計画を立てた。しかしながら、調査業者の見積額との折り合いがつかず、次年度に見送ったため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

次年度の定量的調査にて調査委託金として用いる予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 情報収集志向性が精神的健康に及ぼす影響2014

    • Author(s)
      古谷嘉一郎・西村太志・相馬敏彦・板倉宣孝・山田耕太郎
    • Organizer
      日本心理学会第55回大会
    • Place of Presentation
      同志社大学(京都)
    • Year and Date
      2014-09-10 – 2014-09-12

URL: 

Published: 2016-06-01  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi