2015 Fiscal Year Research-status Report
モバイル産業におけるプラットフォームの変遷とプラットフォームフォロワーの適応行動
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26780217
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
工藤 秀雄 東京理科大学, 経営学部, 講師 (10579767)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | プラットフォーム / イノベーション |
Outline of Annual Research Achievements |
2015年度は実証分析の実績成果をあげた。成果は統計的実証分析とケーススタディによる事実・仮説探求型の研究に分けられる。統計的実証分析では、2000年代の携帯電話産業を対象に、プラットフォームの切り替わり時期における端末メーカーの製品開発行動と成果に焦点をあてた。結果、旧プラットフォームと新プラットフォームの双方に資源を割いた端末メーカーは、他のタイプのメーカーと比較し、製品成果が低いという傾向がみられた。また、ケーススタディでは、NTTドコモ社でi-modeの立ち上げを行った榎木啓一氏と共著論文を作成し、プラットフォームの黎明期からその創出について事実を探求し、仮説を探索する研究を実施した。以上が研究実績の概要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究助成を受理して以後、年に2~3本の査読論文の成果をあげることができている。また、学会報告も継続的に行っており、かつ研究対象となる実務家との研究会も半年に一度のペースで実施している。以上が理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
2015年度までに明らかになった実証分析の結果を受け、企業内部の行動の論理を明らかにするため、聞き取り調査による詳細なケーススタディを今後の推進方策とする。以上。
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Causes of Carryover |
大規模な質問票調査の準備により、実施が年度を跨いでしまったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
大規模な質問票調査を実施予定である。
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