2015 Fiscal Year Research-status Report
新教育における学級観と学級経営に関する比較教育史的研究
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26780431
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
遠座 知恵 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (20580864)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 新教育運動 / 学級観 / 学級経営 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、わが国では学級崩壊などの教育問題がクローズアップされるとともに、教師による学級経営の指導力が求められている。本研究はこのような教育の現代的課題に対して歴史的な示唆を提示することを目的とし、新教育運動の中で形成された学級観や学級経営論の特質、その実践の具体層を明らかにすることを課題としている。 このような課題に基づき平成27年度は、申請時の計画のうち東京女子高等師範学校附属小学校の事例分析を進めた。具体的には同校の学級経営実践の要となる興味研究に着目し、その実態と特質を明らかにした。 ただし、平成27年度は6月以降産休・育休に入ったため、当初予定していた計画を十分に遂行することができなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成27年度は産休・育休を取得したことにより、調査や論文執筆といった研究の時間が十分に確保できなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は、これまでに収集した史料を用いて分析を進め、その成果を論文にまとめて発表することに研究活動の重点を置く。また、平成27年度に実施する予定であった調査のうち、雑誌記事の収集や国内調査など、実施することが可能なものから順次着手し、当初の計画をなるべく遂行できるようにする。
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Causes of Carryover |
平成27年度は6月から産休・育休に入り、予定していた計画が実施できなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
主な使用計画としては、①文献複写や調査のための費用、②史料整理や入力等の補助アルバイトへの謝金、③論文作成のためのパソコンの購入費を考えている。
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