2015 Fiscal Year Research-status Report
多文化社会の学校教育における「21世紀型スキル」の受容に関する研究
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26780442
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| Research Institution | Mie University |
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Principal Investigator |
下村 智子 三重大学, 教養教育機構, 准教授 (80557984)
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| Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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| Keywords | 教育政策 / 教育課程 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、前年度に引き続き、資質・能力の向上に関連する教育政策文書の収集や教育課程における21世紀型スキルの位置づけを明らかにするために教育課程の分析を進めた。また、PISAにおいて最も好成績を収め、カナダ国内でも先進的に教育課程において21世紀型スキルを取り入れているアルバータ州で現地調査を行い、21世紀型スキルに代表されるような資質・能力の向上に関連した教育政策の最新動向や特色ある取り組みを行っている現地校において訪問調査を行った。以上の成果として明らかになったことは、以下のとおりである。
まず、アルバータ州の市民像である。2030年の「高い教育を受けたアルバータ市民（successfully educated Albertan）」として、「思考し続ける市民（Engaged Thinker）」「道徳的な市民（Ethical Citizen）」「企業家精神を持った市民（Entrepreneurial Spirit）」という３つの市民像が提示されている。また、市民像に基づいた教育政策の方向性の明確化である。以上のような市民を育成するために「機会」「公平性」「市民性」「選択」「多様性」そして「卓越性」という原理に基づいた教育政策が展開されていること、そして、そのような教育政策において「教育に焦点を当てた」「学習者中心」の「コンピテンシーの育成」と「知識の創造と共有を支援する技術の活用」が重視されていることが明らかになった。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
初年度に実施予定であった海外調査（オンタリオ州）が未実施のままであるため。
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| Strategy for Future Research Activity |
次年度は、文献収集の継続のほか、ブリティッシュ・コロンビア州及びオンタリオ州の現地調査を実施し、これらの州における21世紀型スキルの受容について、教育課程における受容の変遷、現状（最新の政策動向）や課題等を明らかにし、さらに分析を進める予定である。また、これらの州における先住民に対する教育政策における21世紀型スキルに関する情報収集も進めることにより、本研究が最終的に明らかにしようとしている「多文化社会における資質・能力の汎用性と課題」に迫りたい。
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| Causes of Carryover |
昨年度、文献による情報の収集と整理を中心に行ったため、海外調査費（1回分）を本年度に繰り越すこととなった。本年度は、本来予定していた海外調査（1回）を実施するにとどまり、また、文献についてもインターネットを介した収集を進めたため、前年度より繰り越して金額が繰り越されたことにより、使用額の変更が生じた。
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度は、文献収集の継続のほか、ブリティッシュ・コロンビア州及びオンタリオ州の現地調査を実施するとともに、これらの州の教育課程における受容の変遷、現状（最新の政策動向）や課題等に関する情報を収集する計画である。また同時に、先住民に対する教育政策における21世紀型スキルに関する情報収集も進める。
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Research Products
(1 results)
