2014 Fiscal Year Research-status Report
イネ細胞壁の芳香族化合物蓄積を制御するWRKY型転写因子の機能解析とその利用
| Project/Area Number |
26850002
|
|---|
| Research Institution | Nagoya University |
|---|
Principal Investigator |
西内 俊策 名古屋大学, 生命農学研究科, 助教 (30726980)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
| Keywords | イネ / 形質転換体 / 細胞壁 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、イネ転写因子OsWRKY23 がイネの細胞壁に含まれる芳香族成分の蓄積にどのように関わるのかを明らかにし、植物の形質に与える影響を明らかにする事である。
平成26 年度の計画では、「OsWRKY23 遺伝子の形質転換イネ、野生型イネを材料としたマイクロアレイ解析」と「OsWRKY23 形質転換イネの芳香族成分の蓄積部位の確認」を予定していた。
「OsWRKY23 遺伝子の形質転換イネ、野生型イネを材料としたマイクロアレイ解析」に関する研究として、OsWRKY23遺伝子の各種形質転換イネと野生型を用い、マイクロアレイによる発現解析に必要なRNAサンプルの調整を行った。野生型とOsWRKY23形質転換イネのほとんどについてRNAサンプルの調整が完了しているが、途中で研究環境が変化したため条件検討の為に予定通りに進めることが出来ず、現在、残りのOsWRKY23形質転換イネの栽培を行っているところである。
「OsWRKY23 形質転換イネの芳香族成分の蓄積部位の確認」については、OsWRKY23遺伝子の過剰発現イネと発現抑制イネについて、生育条件の異なる複数個体についてサンプリングを完了し、成分分析の為の条件検討を行っているところである。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
年度の途中で研究代表者の所属が変更となり、それに伴って実験環境が変化した。新しい実験環境での条件検討等に時間を取られ、植物の栽培スケジュールに遅れが生じたため、実験の進捗が若干遅れている。
|
| Strategy for Future Research Activity |
実験条件の再検討については概ね完了したので、今後は当初期待した通りのペースで作業可能と考えられる。若干の修正を加えながら当初の研究計画に従い作業を行う。
また、時間を節約し研究の進捗の遅れを取り戻すために、形質転換体を用いた発現解析をRNA-Seq等で代用するなど、作業時間の短縮を計る。
|
| Causes of Carryover |
年度の途中で所属の変更があり、当初の研究計画から遅れを生じた為、予定していたマイクロアレイ解析等の費用が次年度使用額として生じた。
|
| Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度に遂行することの出来なかった発現解析等を次年度に行う。
|
