2014 Fiscal Year Research-status Report
選択的ポリアデニレーション制御を介した新規大腸癌悪性形質獲得のメカニズムの解明
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26860509
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
西田 憲生 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (10624033)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 大腸癌 / ポリアデニレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
遺伝子の転写後調節機構の一つである、3’非翻訳領域(以下UTR)の長さを変える選択的ポリアデニレーション機構の重要性が注目されている。幹細胞や未分化癌細胞では、3’UTR長の短いmRNAを選択的に発現し、非コードRNAやRNA結合蛋白質による発現制御を回避する性質を獲得している。選択的ポリアデニレーションを介した細胞の形質転換・発癌の研究はこれからの重要な課題である。本研究では、大腸癌悪性形質獲得のひとつである上皮間葉移行能の高い細胞集団を、transwell culture dish を用いて作製することに成功した。これらの細胞集団は、上皮間葉マーカー(VIM, ZEB1 etc)が上昇していた。また、5種のmicroRNAが、これらの細胞集団で変動することを明らかにした。今後は、これらの細胞集団を用いて、ポリアデニレーション調節因子の発現パターンの変動を評価する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上皮間葉移行モデルの作製に成功し、さらに、大腸癌悪性形質獲得を促進する5種のmicroRNAの同定に成功した。現在は、これらの細胞集団を用いて、当初の目的である選択的ポリアデニレーションの影響を評価するために、次世代シーケンサーを用いてた網羅的解析により、ターゲット遺伝子同定を行っており、研究は、ほぼ順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究で作製した、上皮間葉移行能の高い細胞集団から、当初の予定していた遺伝子に加え、新たなターゲット遺伝子の網羅的解析を次世代シーケンサーを用いて行う準備を行っている。次世代シーケンサーを用いた解析から得られた複数のターゲット遺伝子と、既に上皮間葉移行と関係のあるmicroRNAと相互作用を中心にして、選択的ポリアデニレーションを介した上皮間葉移行能獲得メカニズムを明らかにする予定である。
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Research Products
(1 results)