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2015 Fiscal Year Annual Research Report

尿酸は肺高血圧症の病態形成において増悪因子なのか?

Research Project

Project/Area Number 26860587
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

山本 恒久  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (60626688)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2016-03-31
Keywords肺高血圧 / 心不全 / 高尿酸血症
Outline of Annual Research Achievements

難治性疾患である特発性肺動脈性肺高血圧症は血中尿酸値と重症度が相関する事が以前より報告されていたが、その意義はわかっていなかった。そのため肺高血圧症に対する尿酸治療薬使用の是非については議論が分かれるところであった。我々は肺高血圧症の病態形成における尿酸代謝の役割が明らかとなれば、新規の治療ターゲットとなり得ると考え本研究を始めた。尿酸トランスポーターであるURAT-1を介して尿酸が肺動脈血管平滑筋細胞の炎症・増殖を促すという仮説をたてた。肺高血圧モデル動物として低酸素環境下マウスで右室圧が上昇していることを確認した。またモノクロタリン投与ラットで右室圧が上昇していることを確認した。高尿酸モデル動物としてオキソニン酸含有飼料を食べさせることで、血中尿酸値が上昇していることを確認した。病理組織では高尿酸血症にした低酸素飼育マウスでは、通常食の低酸素飼育マウスと比較して右室肥大と右室圧上昇を確認した。今後は肺組織における尿酸トランスポーターURAT-1の発現解析、肺動脈平滑筋培養細胞が尿酸刺激で増殖するのか、その増殖がベンズブロマロンによって抑制できるかの検討、さらにはベンズブロマロン投与によって肺高血圧モデル動物が改善するのか、ということを行っていきたいと考えている。また、慶應義塾大学病院で保管している肺高血圧患者の病理検体を用いて、URAT-1の発現が対照群と比較して上昇しているかを調べていきたいと考えている。

URL: 

Published: 2017-01-06  

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