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2016 Fiscal Year Annual Research Report

The efficancy of YC-1 transarterial chemoembolization besed on hypoxia response

Research Project

Project/Area Number 26860968
Research InstitutionHirosaki University

Principal Investigator

藤田 大真  弘前大学, 医学部附属病院, 医員 (30720742)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords低酸素細胞 / 肝細胞癌
Outline of Annual Research Achievements

肝細胞癌の治療は、局所治療として手術療法、ラジオ波焼灼術、肝動脈化学塞栓療法、全身療法として抗癌剤の治療がある。この中で、肝動脈化学塞栓療法はカテーテルによる血管内からの治療であり、侵襲が小さいことや多発する病変に対して繰り返し治療を行うことができるなど適応が広い。その一方で局所の再発が問題となっている。これに関して、癌細胞が低酸素環境において治療抵抗性を獲得することが過去の報告で明らかとなっている。肝細胞癌でも同様の報告がある。動脈を塞栓することが前提の治療であり、低酸素環境での治療抵抗性改善が本療法の再発の減少につながると考えた。
本研究は、低酸素環境における肝細胞癌の治療抵抗性を改善させるための研究を目的としている。ここまで、我々はin vitroにて低酸素環境におけるの治療への反応や抵抗性改善を検討してきた。肝細胞癌に対して一般的に使用されている抗癌剤 シスプラチンが低酸素環境において薬剤効果が減弱することを確認した。そして、今回我々は低酸素環境における治療抵抗性を示した状態の肝細胞癌にメトフォルミンを併用することでシスプラチンの薬剤効果が改善することを確認することができた。
シスプラチン、メトフォルミンはそれぞれの薬剤についてはすでに臨床的に使用されている薬剤である。この研究を継続することで肝動脈化学塞栓療法における腫瘍制御率を改善し、患者の生命予後を改善が期待できると、その臨床的意義が大きいと考える。我々は引き続きこの研究を継続していく。

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Published: 2018-01-16  

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