2015 Fiscal Year Research-status Report
嗅神経再生促進のための抗炎症治療戦略のタイムリミットの解明
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26861369
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
北野 雅子 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (20378334)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 鼻科学 / 嗅覚 / 再生医学 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は以下の行動学的実験による嗅覚検査で嗅覚機能の回復について検証を施行した。 まず、マウスに0.1%ナラマイシン(シクロヘキサミド)水溶液を用いて味覚を利用したにおい条件付けの嫌悪学習を施行した。嫌悪学習に成功したマウスに対して、平成26年度の計画と同様に嗅神経切断を施行し、その後のデキサメサゾン投与を7日後に施行した群と14日後に施行した群を設けて、これらに対して経日的にナラマイシンに対する忌避行動の程度を確認し、嗅覚機能の回復の有無を確認した。 その結果、術後7日後投与群の嗅覚機能回復は良好であったが、これと比較して、術後14日後投与群の嗅覚機能回復は有意に不良であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通りに研究を遂行できているため。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度も当初の計画通りに実験研究を遂行する。
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Causes of Carryover |
わずかな端数計算が合わなかったため。しかし、当該年度使用予定額のほとんどすべてを使用している。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当初の予定通りの研究遂行に必要な経費として使用する。
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