2014 Fiscal Year Annual Research Report
人工呼吸器離脱プロトコールを用いた看護師によるウイニング実施の効果
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26893173
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
山本 小奈実 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60574340)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | 人工呼吸器離脱プロトコール / ICU / ウイニング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、人工呼吸器離脱プロトコールを用いて看護師が主体的にウイニングを実施する効果を明らかにすることである。研究方法は、前向き前後比較研究であり、介入は人工呼吸器に関連する3学会が合同で策定した人工呼吸器離脱プロトコールの導入である。介入の効果は、患者関連指標と、看護師による呼吸ケアスキル関連指標を評価するものである。人工呼吸器離脱プロトコールの導入前には、対象となる看護師に教育期間を設け、SATの開始・評価・実施、SBTの開始・実施、抜管チェックリスト評価など人工呼吸器離脱に必要な知識とプロトコールの説明を行う。本研究により人工呼吸器離脱プロトコールの有効性が検証されれば、医師の包括的な指示のもと看護師やその他の医療者からなる医療チームでウイニングに取り組むことが期待される。 本年度は、10月~11月まで、救命救急センターと集中治療室で人工呼吸器を装着している患者とそのケアを実施する看護師の測定内容を抽出した。その内容は、患者関連指標(換気量、気道内圧、酸素濃度等の呼吸生理学データ、人工呼吸器装着期間、気管挿管日数、集中治療室滞在日数、再挿管の有無等)と、看護師による呼吸ケアスキル関連指標(呼吸ケアの観察視点、呼吸ケア技術、チーム医療)とした。12月からは、人工呼吸器離脱プロトコール導入予定がある施設に研究協力を依頼した。その後、研究協力の同意が得られた施設から、人工呼吸器離脱プロトコール導入前調査をした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成27年3月までに、人工呼吸器離脱プロトコール導入前のデータ収集を終了する予定であったが、十分なデータを収集していない状況であった。そのため平成27年の4月も継続してデータ収集をしている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年6月までに人工呼吸器離脱プロトコール導入前データを収集し、平成27年7月に人工呼吸器離脱プロトコール導入教育を行う。その後、平成27年8月以降に人工呼吸器離脱プロトコール導入後データを収集し、分析を行う。
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