2015 Fiscal Year Annual Research Report
トロンボスポンディン制御による消化器癌の放射線耐性解除に関する研究
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26893177
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
高須 千絵 徳島大学, 大学病院, 助教 (70582823)
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Project Period (FY) |
2014-08-29 – 2016-03-31
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Keywords | ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤 / 血管新生 |
Outline of Annual Research Achievements |
THBS1による血管新生阻害作用の解明を目的とし、HDAC阻害によるTHBS1促進と放射線増感作用について検討を行った。 【方法】ヒト大腸癌細胞株(HT-29)にHDAC阻害剤(VPA、TSA)と放射線照射(4Gy/day)を行い、HDAC阻害剤と放射線治療併用によるTHBS1発現と血管新生関連、Autophagy関連因子、微小環境関連遺伝子の変化を検討した。 【結果】1. Cellular viability (MTT assay): CTLに比しRT単独、HDAC阻害剤(VPA、TSA)投与により有意に低下し、さらにRTとHDAC阻害剤併用(VPA、TSA)によりさらに有意に低下したが、相加相乗効果まではいたらなかった。2. RT-PCR: 低酸素関連遺伝子のHIF-1 mRNAはTSA投与で発現が有意に低下したが、RT併用による変化は認めなかった。血管新生関連遺伝子VEGF mRNA発現はCTL、RT単独、TSA単独に比しTSA+RT併用で有意に低下した。Apoptosis 関連因子Caspase3 mRNA、 Autophagy関連因子Beclin3 mRNAは、CTLに比しRT単独で増加し、さらにTSA+RT併用で増加した。CD47 mRNA、LC3 mRNA発現に関しては各群で有意差は認められなかった。 【結語】HDAC阻害により、血管新生抑制、Apoptosis、Autophagyの誘導により放射線増感作用が認められた。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] The Relationship of CD133, Histone Deacetylase 1 and Thrombospondin-1 in Gastric Cancer.2015
Author(s)
Eto S, Yoshikawa k, Shimada M, Higashijima J, Tokunaga T, Nakao T, Nishi M, Takasu C, Sato H, Kurita N.
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Journal Title
Anticancer Res
Volume: 35(4)
Pages: 2071-2076
Peer Reviewed